Game of The Yearこと、GOTY2023受賞の世界的超絶神ゲー。
・・・らしい。
もとはダンジョンズ&ドラゴンズ(以下D&D)という、古のテーブルトークRPG(以下TRPG)をPCゲーム化したシリーズで、無印は1998年に発売され25年もの歴史があるそうな。
3作目となる今作のPS5版がつい先日発売されたのだが、PS5版が初の日本語バージョンらしい。国内ファンにとっては待望・・・なのだろうか。
年末年始にロクな新作タイトルがないのもあってか、ゲーム実況界隈でやたらに盛り上がっているところ。
そもそもTRPGとは。
リアルでテーブルを囲み、ゲームマスター進行のもと対話でゲームが展開していくボードゲーム。
それぞれが世界の登場人物になりきるという、かなりの陽キャじゃないとできそうにない非常に高度な遊びである。たぶん。
自分のキャラを演じるというところで、いくらトモダチでもその素人演技に「ウワっ・・・」とすることもあるだろう。
カミカミで「思い出にはならないさ・・・」なんて捨て台詞にも、プレイヤーとして対峙しなくてはならないのだ。
「メッチャ寒いやん・・・w」とか言って、現実に引き戻してはならない。
『キャラに入りすぎてしまったプレイヤー』の自尊心をキズつけないよう自重を促すのもゲームマスターのウデのみせどころか。
ま・・・実際のところそんな大げさにやってなさそうだけど。
リアルTRPGならわたしも遠慮するが、バルダーズゲートはVC必須でもないし、ひとりでもプレイできる。ならば冷やかしがてら触ってもいいかなとは思った。
なにせ年末年始にロクな新作が出ないので、グラブルリリンクやドラゴンズドグマ2までの繋ぎにはちょうど良さそう。
しかし事前調査のつもりで実況プレイを眺めてみると・・・
おもてたんとけっこう違った。
クエストでの会話や選択肢は膨大で、自分しだいで王道RPGではありえない展開になったりする。
ドラクエなら竜王の「世界の半分をおまえにやろう」が、ほんとに竜王の仲間になる、みたいな。
『それぞれの物語』『マルチエンディング』とか言って4パターンくらいしかないとかあるが、今作はけして見かけ倒しでなく、しっかりロールプレイに浸れるシステムになっているのは非常に魅力的だった。
これがFFやドラクエだったなら・・・。
ただ選択肢の成否はすべてダイスで決まるというのが萎えポイント。
TRPGを再現するうえで外せない要素なのだろうけどね。
救済としてやり直しシステムやクイックセーブ&ロードで再チャレンジすることもできるが、それはそれで何か違うし。
ダイスで思いもよらぬ展開になるところは、たまになら楽しいと思う。
バトルに関してもターン性がどうにも違和感というか、古臭すぎて食指が止まった。
命中率ゲーなところもスパロボのトラウマを抱えるわたしには正直キツい。マジであのゲームの98%は闇。
とにかく展開が遅いし攻防が地味すぎてテンションが合わなかった。
まるでファイアーエムブレムみたいなSRPGをやってる感じ。
キャラクリエイトはモンハンのようなパーツ選択タイプ。
種族やクラスのほか、会話の結果に影響するステータスなど、モデリング以外の設定はかなり豊富に用意されていた。
このキャラクリこそ、わたしの食指が完全に止まったところである。
ガチ洋ゲーのモデリングが肌に合わないんよ・・・。
アジア人が好む美人を作るのはサイバーパンク2077くらい難しい。
こちらはSNSに投稿のあったキャラクリ。
制作者いわく女優の『広瀬すず』さんを再現したものだそうで。だれだ笑ったやつ。
どちらかといえば・・・
鈴木砂羽さんのほうが近いような。
けして投稿者のセンスがないのではなく、現実にこれくらいしか仕上げようがないのだ。
キャラクリに関しては広瀬すずを鈴木砂羽で妥協する決断を求められるだろう。
ガチ洋ゲーなのでとにかくアクが強い。まだ男性キャラはマシなんだけど、女性キャラはどうあがいてもゴリっとした感じが残ってしまう。砂羽さんの悪口ではないです。
たいがいのゲームで女性装備のほうがカッコいいので、できれば女性キャラでやりたい派。女性キャラクリに難があるのは、わたしにとってかなりのマイナスポイントなのだ。
キャラクリが上手くいかない場合、オリジンキャラと呼ばれる主要NPCを自キャラにする選択もあるのだが・・・
ううう、うーん。
消去法でも苦しい・・・。感情移入できん。ヤケクソで右下のピラニア選びそう。
会話が主体のゲームなのにキャラに魅力を感じないなら絶対についていけない。
100時間くらい連れ添えば愛着が沸くのかも知れないが・・・。
あとこのゲームはロマンスと呼ばれるオリジンキャラとの性行為もあったりする。
この要素いる?
とまあ、キャラクリ時点でわたしにこのゲームは向いていないのだ。
ビジュアルさえ受け入れればプレイするのもあり・・・とも言えず、ゲーム本編のプレイフィールにもいろいろと難あり。
このゲームはレベルがめちゃくちゃ上がりづらいようで、80時間くらいやってもレベル5とか6だったりする。ドラゴン&クエストならレベル99いっとるが。
某兄弟が楽しそうにプレイしてたけど、レベリングに関してはさすがにグチってたね。
オープンワールドでありながらレベル制限で行動エリアを縛っているようだ。そのうえフィールドの移動も乗り物やダッシュがないのでノロノロと歩き回るだけ。快適さはあまり考慮されていない。
乗り物はゲーム延命のためにあえて導入してないクサイよね。
良い悪いでなく、相性なんだろう。
正直、仁王2くらいのモデリングならほかの問題点をガマンしてやってたかもしれない。それくらいRPGとして魅力はあるように感じた。
エグイ課金とかDLC完全版商法とかやってるわけじゃないし、某スクエニより真摯にゲームを作っているのは素直に好感が持てる。
個人的にはスルーした今作だけど、D&Dの再現性に感銘してか作品の評価は異常に高い。
明らかに万人向けじゃないゲーム。なんか海外ニキたちの思い出補正とかステマとか臭いたつ・・・。
ムリに宣伝すると勘違いしたユーザーのネガキャンが蔓延るの目に見えてるんだけどさ。初動売上は取れるだろうけどクチコミで広がらないのですぐ落ちるんよ。
クドいけどビジュアルさえ受け入れれば他にないRPG体験を得られる作品だし、それこそゲーマーなら話しのネタとしてプレイする価値はあるかもね。
ただ義務でやらされてる人はスゴイ気の毒だと思う。これ攻略記事とか企画のためにやるの相当キツイでしょ。この作品こそ好きじゃないと続かないと思う。
ではよいお年を。
いやホント、今月は過去イチ投稿少なかったな・・・。
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