つい先日のこと。
プロゲーマーかずのこ氏のライブ配信を見ていたのだが、氏が韓国のトッププレイヤーとの野試合を制し最高ランクに昇り詰め大いに盛り上がった。
またその称号に名前がないことも判明し、コメント欄は呼び方を巡る大喜利プロレスの祝賀パレードで賑わった。
時間はよく覚えていないけど、深夜と朝の真ん中くらいではなかったろうか。(語彙)
休日とはいえそんなマニアックな時間帯に格ゲーのライブ配信を6000人が見ていたことは異例だ。
これは格ゲー人気というよりグラブル人気が牽引しての数字だろう。
かずのこ氏の理系男子的な容姿に反して茶目っ気あるキャラクターも相まっての人気・・・かどうか定かではないが、氏は言葉のひとり遊びが上手いと思う。
わたしはそこまで格ゲーに入れ込まないのだが、プロの格ゲー配信はわりと見ている方だ。
スラスラと喋りは快調なプロ配信者は多いけど、わたしは飽きずに最後まで見れるものは少ない。
やたらに声を張ったりうわずったり耳障りが悪いこと、言葉の温度調整が下手なことがだいたい萎える要因。
最近youtubeのオススメに上がってきたものでは、なぜか芸人みたいな我慢チャレンジとかやっていた。
一応は覗いてみたのだが・・・ ・・・ ・・・。
プロゲーマーの配信ウォッチはともかく、グラブルVSのヒットが格ゲー新規勢を取り込んだのは間違いない。
国内の格ゲー流行の起爆剤となるか注目するところ・・・なのだが、そこにオンライン対戦ゲーの宿命がついて廻る。
グラブルVSは簡易入力とRPGモードがウリ。簡易入力は↓↘︎→+△がR1+→で出せる仕様だ。
必殺技ゲージが一本でキャラ管理がしやすく、ゲームスピードもやや遅いため初心者でも比較的入りやすい格ゲーのはずだ。
ただ簡易入力はその言葉に偽りないのだが、代償として性能は劣化版となる。ゆえに対戦では通常コマンド入力ができないと圧倒的に不利だ。
簡易入力は格ゲーオンチ同士でフレンドとワイワイやる分には十分楽しめるだろう。
しかし対戦ゲーはランクマッチをプレイしないとモチベーションが続かないもの。
そしてモチベーションを壊すのも悲しいかなランクマッチなわけである。
負けが続いて上手くなろうとすれば様々な努力が必要になってくる。
通常コマンド入力からコンボ練習はもちろん、すべてのキャラ性能の勉強は必修。"好きなキャラでなんとなく勝ちたい"は通じないのだ。
そこで多くのプレイヤーが振るい落とされるのが格ゲーにおける吉本新喜劇バリのいつものやつ。
ネット対戦をやめてトレモに籠ってキャラ鑑賞を始めたら末期状態だ。
オンライン対戦やらない勢はともかく、せめて下手でも対戦プレイに興じるプレイヤーは運営も逃したくないだろう。
しかし格ゲーではそんな彼らの細いモチベーションすら断ち切るハラスメントが発生する。
すべての対戦ゲーム永遠の課題である"初心者狩り"だ。
上級者に敗れた上級者がその恨みをもって格下に乱入する荒らし行為である。
その手口はサブ垢もしくは意図的なランク下げによるもので、倫理観に委ねるほか解決策は無い。
そういったことをやるプレイヤーは上位の弱者なわけだが、そんな中ボスレベルのやられ役でも初心者にとってはとてつもない脅威だ。
下手なことに挫折するより嫌がらせに萎えてやめてしまうと客席にさえ残らないだろう。
ゲームが上手くならなくともファンで居る。
それさえも叶わない感じが格ゲーにはある。
"人口を増やす=格ゲーが苦手なプレイヤーもファンにする"ために必要なのは簡単操作より、対戦環境の健全化だと思う。
いっそ簡単操作限定のランク枠でも設ければいい。立ち回りの格差は埋まらないだろうけど、一歩でも改善はされるはずだ。
グラブルを作ったのは格ゲーの老舗メーカーというが、オリンピックとパラリンピックみたいな棲み分けに知恵が回らないのだろうか？
格ゲー新規タイトルって開幕の花火は派手なんだけど、国内のグラブル熱はどれくらい持つのだろうか。
・・・にしても、Amazonのレビューが酷いことになっておる。
何が酷いって、レビューとは呼べないわがままな書き込みの多いこと。
わかったつもりでデタラメなことを並べるあたり、格ゲーは上手くはないのだろう。
そしていいねの多さ。これが日本だ。
これら低評価レビューは格ゲーに関心の薄いスマホRPG勢が発狂している感じもある。
好きなキャラがDLCだからだの、スマホよりストーリーがつまらないだの、対戦で勝てないだのと稚拙。あげくは波動拳が出せないからという始末だ。
対戦で勝てないのは勉強しないから、ということも教えないといけない論客たち。
自分の頭だけでやりたいことやって勝てるわけがない。
"なぜリリースできたのか？"という指摘の内容も、バグやキャラバランスではなく"DLCが気に入らない"だけという。
レビューの多くがラグが全くないこと(オンライン対戦で最重要)には触れず、ロードが長いと管を巻くあたり対戦モードをやってない証拠だ。
ロードが長いのはRPGモードだ。
およそオマケと察しのつくRPGモードへの不満もやたら多く、情弱の多さが伺い知れる。
そこは誇張しすぎたメーカーにも非があるけどね。
また改行もへったくれもない長文も目立ち、節操がないレビューで溢れていた。
とにかく格ゲーとしての評価がほとんどされていないのだ。
ま・・・Amazon見るのが悪いよね。
このゲームはドラゴンボールファイターズよりはるかに敷居が低い。
あれこそ初心者詐欺の酷い格ゲーだと思う。(とばっちり)