DEATH STRANDING 笑いと疲労と感動のラスト・ストランディング(ネタバレ) | 勇者はタンスをあけるもの

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ブログの説明は内容をもってかえさせていただきます☆

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発売から1ヶ月。

 

チマチマと配達やらインフラ整備やら道草ばかりでようやくザ・ヒデオコジマWORLDの終幕までやってきた。

 

今回こそ盛大なネタバレの内容ゆえ、勤務中の配達人諸君にはそっとページを閉じて頂きたい。

 

では某ファミ通編集長が100点をつけた2019最大最後の超大作のフィナーレを、完全ノーカットでご覧いただこう。

 

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終わりクサイ感じは分かっていても、プロの配達人たるもの手ぶらでは移動しないものだ。

嵐でもしっかり配送をこなしていく。

 

たとえ金正恩とすれ違っても止まらない。

たとえ魔王の根城へ向かおうとも、民家のタンスを抜かりなく開けてまわる勇者のようにしたたかであれ。

 

たとえそれが、強制イベントでトラックから引きずり降ろされることになるのだとしても・・・。

 

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ここまでの道中で半強制バトルの大王イカもどきとライオン軍団を撃破した先に、逃げられない強制ボス戦というクリアされたくない意思を感じる展開。

 

すでに疲労困憊だ。

強制ボス戦あるならぜんぶ逃げてきたのに・・・。

 

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お散歩ばかりの呑気な飛行クジラに映画さながらのフィニッシュを決める。

結局おまえは戦う気があるのか。

 

しかし白サムが投げてくるお助け物資がスピードスケルトンゴールドとかショットガンばかりという、わたしの引きが悪いのか、秀夫が悪いのか。

 

なおストーリー上の配達物であるクリプトピオシスはほぼ死んでいたが、激戦を突破した功績により情状酌量で済まされたようだ。

 

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エヴァンゲリオン感のある舞台でラスボスらしき女を倒せない。

 

銃でやるやらないの選択を迫られるのだが、正直この爬虫類ぽいおねだりヒロインにかける情けなどない。

もちろん秒で撃ち抜くのだが、手応えがない。

 

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頭もダメ、心臓もダメ、へんなネックレスもダメ。

 

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トンチを聞かせてのヒザもダメ。

 

クジラに乗ってみたりわざと溺れてみたり、狂ったように浜辺を走り回ったり延々とフラグ発掘に全力投球。

 

これが最後だと、攻略ウィキ見るぞ的な脅し文句を吐き捨てやけくそに撃ちまくったときだった。

 

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『抱きしめる』の表示。

 

・・・が出た。

 

気持ちわる。

 

もういい。

とりあえず終わったから水に流そう。疲れた。

 

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クレジットが出てきたのでエンディングが始まったものと確信する。

いろいろと長かった・・・。

 

ここから、

 

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走ってはおばちゃんの説教。

 

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強豪校の部活のようにひたすら浜辺を走らされ、

 

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お説教。

 

なんてループ。

話しは着実に進んでいるが、長すぎる。

 

のらりくらりと入れ替わるスタッフクレジットを横目に走って走って、走らされ。

 

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エンドロールが始まる。

 

自然とパンチが出た。

 

当然ながら、これも異常に長い。

 

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ひとりシンクロナイズドスイミングで精一杯、遊ぶ努力をする。

わたしはゲームがしたいのだ。

 

やがて長い長いエンドロールは終わり、幕引きかと思いきや

 

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砂浜に取り残される。

 

 

終わったと思ってたのに・・・

 

もうほかのゲームやりたい・・・

 

まだ悪夢は終わらない。

ここからさらなる走り込みのメニューを追加される。陸上がやりたいなんてサムもわたしも一度も言ってない。

 

とてつもなく遠い端っこの緑地にたどり着いても、休憩の演出後に少し後ろへ巻き戻される。

 

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端へ行くなということなのだろう。しかし進行上はごく自然な方向選択だ。

だったらもっと早く巻き戻せ。

 

だがまだだ、まだ終わらない。

 

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ママー助けて・・・

 

休憩時間も与えられずガッツリムービーに突入していく。

忘れないでほしいのは、エンドロールをすでに鑑賞済みだということ。

 

なおラスボスを抱きしめてからここまでの所要時間は約45分である。

 

この期に及んでムービーを見るだけでも疲労困憊なのだが、そこはヒデオコジマ。参加型ムービーの申し子は抜かりなくキャラクター操作を挟んでくる。

 

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焼却場とかいうそこそこ面倒くさい遠い場所へ山登り。

もういいよ・・・・

 

到着すればガッツリムービー。

 

もう自動で進んでお願い・・・ヨシオ勘弁して。ちがうヒデオ。

 

ムービー後、静かに暗転。

そして―

 

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見たよねえ!!!

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こんときに見た!!

蹴りの先にちょうどアンタの名前あるわ!

 

スタッフクレジットが出始めた砂浜をエンディングの開始点とし、PS4のキャプチャーを辿って参照したところ・・・

 

所要時間2時間15分。

 

キャラ操作のロスを考慮しても2時間はかかるだろう。

 

チェックポイントのセーブはあるので一気に見なくてもいいわけだが、普通は通してやるものだしやりたいよね。

なにより思わせぶりなエンドロールを挟むのだから、つい終わるものだと続けてしまう。

 

しかもここまで走る以外に基本のゲームプレイは何もさせてもらえない。

すべてエンディングの拘束時間である。

もっと穏やかな気持ちで終わりを迎えたかった・・・・。

 

 

・・・という、この2019最大最後の問題作を何とかやり遂げた。

最後にエンディングを経て去来する思いを書いて終わろう。

 

ちなみにゲームの評価については初回の批評記事の内容から変わってはいなので、重複するような話は避ける。

 

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ストーリー自体は概ね満足だった。登場人物も関わりを重ねていく中で自然と親近感や愛着も沸いた。

 

アメリよりママーに愛着があったり、自分でも意外なのはデッドマンにも愛着が沸いたことかな。

フラジャイルはガキ使の黒タイツキスおばちゃんの感じが拭えなかったけど。

 

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デスストはこの手の映画的ゲームでも人物の表情がとても豊か、かつ自然だった。

だから時として話に飽きても人物には感情移入できたのかも知れない。

 

デトロイトもよく出来たゲームだったけど、ロボットでない人物の表情にわずかながら違和感があったりして、「あ、CGだな」と冷める瞬間がある。

 

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デスストは俳優陣の演技力もあってのことだけど、CGを見ているなんて感覚はこれっぽっちもなかった。そこだけは素直に100点をつけたい。

 

だからこそもっと人間の集中力を考慮した構成してほしかったよね。

ムービーにしろ動作演出のムービーにしろ冗長すぎた。

 

どうしても映画的ゲームを作りたいならデトロイトみたいなアドベンチャーゲームにするべきだと思う。

 

デスストをこれからも決してひとには勧めないだろうけど、プレイして良かったとは自信をもって言える。

 

このゲームの体験はかなり特殊なので相手が知らなくても話のネタとしては強いんだよね。

蕎麦屋みたいな積み荷を背負うオッサンを見て笑わないヤツはいない。

 

クリアして売って終わり・・・だけのゲームではなくて、たとえクソゲーと審判してもそのプレイ体験はネタになり腐らない。そんなゲームだ。

 

冗長

デスストはあるていど評価されるべきゲームだと思うけど、100点とかそういう下品な話じゃない。

 

だからファミ通のオトモダチ戦略は失策だよ、監督。

 

 

さて。

クソゲーの国道でも整備してくるかな・・・。(まだやんのかょ)

 

 

 

 

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