東日本大震災の報道はTVカメラを通じて私たちに提供し続けている。

そのおかげで居ながらにしてリアルタイムでその惨状知る事が出来る。

ありがたい事と思いつつ以前から気になっている事がある。

TVカメラに映し出されている事が真実であろうか?ということ。

というのは、画面に出て来るのはどこのチャンネルも惨状ばかりである。

いち早く、しかも象徴的な事象がスクープとして欲しいのはマスコミに関わってる以上のどから手がでるほど欲しいのは当たり前のことでもあるが、象徴的な事象が繰り返し報道されることによってその事象が拡大解釈されてしまうという恐れがあるということである。

例えば、岩手、宮城、福島の3県がまるごと壊滅的な打撃を被っているかの如く錯覚してしまっていることだ。
確かに各県の太平洋側では大きなダメージを被っているが主要都市の盛岡、仙台(若林区を除いて)、福島、郡山は比較的元気だ。

以前、地方のTV局が取材しているデパートのお歳暮コーナーの現場に居合わせたことがあったが、お客がまばらでとても活況とはほど遠い状況であったが、わざわざ2、3人が商品の品定めをしているところをカメラに収め、後でニュースで確認したら初日からお歳暮の品定めする人が押し寄せというコメントが添えられていてあきれてしまったことを憶えている。

このようにデパート側への配慮もあろうが、やらせでは無い以上、TV画面は事実であるが必ずしも真実ではないということを肝に銘じなければならないのではと思う。

先の例でも東北3県のまだまだ元気がある都市の産業を振興し、商品を買うことから支援してみてはどうだろうか。