全然記事がタイムリーでないので申し訳ない。
表題は2週間前のインテックス大阪でのイベントである。

ハラールとはこんなに幅広いんですよ。
ハラールな食べ物とはこんなにたくさんあるんですよ。
ただ、これだけ気をつければいいんですよ。
ほら、ハラール和食ったって、こんなに簡単に手に入る材料でも作れるでしょ。

というのが本来の趣旨である。

ハラール認証がないと食べられない? そんなことはない。
お酒やみりんを抜くことが難しい? そんなことはない。
いつも家庭で食べているような味は、ハラールな食材を使ったって作れる。
全然問題ない。
ここでそれができるんだから、ホテルやレストランでできないわけがないでしょ。
ということだ。

おかげさまで3日間のイベントは大繁盛。
料理家の田中愛子先生もスタッフの方々にも力を一杯おかりして、良いイベントが出来た事に感謝。アルハムドリッラー

最後のレセプションパーティーでは、先日認証取得したケータリング会社提供のどれを食べても美味しいハラールのお食事。

このイベントでは、「ハラールxビジネス」を撤回することも目的の一つとしている。
世間のメディアを騒がすハラールはこれが前提のような書かれ方をしている事がほとんどで、また多くのハラールと名のつく団体や個人はこれをあたかも自分たちの信念であるかのように、公に話す。協会のセミナーや講習を聞いたことがある方ならご存知であろうが、ハラールの前にはムスリムがいて、イスラームがある。それを忘れて、知らずしてハラールは語れないし、実行もできない。ビジネスの側面はもちろんある。しかし、それが全てではない。まともなムスリムであれば、そのくらいは当然理解した上で実行する。
ハラールビジネスが最前線であれば、それはまともなムスリムのあり方ではない。
自分の信仰をビジネスだけに利用しようという者に信仰があるとも思えない。(アッラーのみがご存知である)
先日参加していた世界の認証機関が集まる会議でも、ハラールビジネスなんて言葉を発する者は誰一人していない。みんな、どこそこのウラマーであったり、どこそこの学者であったり、みんな話すときはムスリムの挨拶とドゥアから始める。そういうまともなムスリムの集団が手がけるのが本当のハラール認証である。あくまで、ウンマのために必要な作業をするだけのことである。間違っても己の利益のためではない。
ここを利用者も消費者も間違ってはならない。

ハラール認証をかこつけ金と引き換えに紙切れを渡すのが我々の仕事ではない。
ムスリムへの安心と保証を証明するのがハラール認証である。
証書を与える他にそれを証明することができる方法があるのであれば、そちらを選択する。ムスリムの雇用であったり、トレーニングであったり。証書発行以外にも方法はある。無駄に利用者にお金を使わせるのが認証機関のすることではない。ウンマのためにならないのであれば、する価値はない。利益追求の自己満足であればする価値はない。