116katsuビィクトリーのほんまです。久々のオーディオ系の豆知識です。かなり専門的です。では。
LINEミュージックやApple Music、Spotifyなど、今はサブスクで音楽を聴く人がほとんどですよね。
スマホひとつでどこでも音楽が聴ける。音もノイズがなくキレイで、多くの人が「もう十分」と思っているはずです。
でも実は、CDとサブスクでは音の解像度がまったく違うんです。
■ リッピングとは?
まず、「リッピング」とはCDの音楽データをパソコンなどに取り込むこと。
簡単に言えば、CDの音をデータとしてコピーする作業のことです。
そして「FLAC(フラック)」とは、その音を保存するためのファイル形式の一つ。
正式には「Free Lossless Audio Codec」といって、音質を一切劣化させずに圧縮できるのが最大の特徴です。
つまり「軽いのにCDと同じ音」という、音楽好きに人気の形式なんです。
■ CDとサブスクの音質の差
音の良さを決めるのが「ビットレート」という数値。
これは1秒あたりにどれだけの情報量で音を再現しているかを示します。
- CD … 約1,411kbps
- サブスク(MP3やAAC) … 良くても320kbps程度
つまりサブスクの音は、CDのおよそ4分の1の情報量しかないんです。
それでも最近は技術が進んで、320kbpsでも十分キレイに聴こえます。
ただ、細かい余韻や立体感、ボーカルの息づかいなどはカットされています。
■ FLACの魅力
FLACのすごいところは、音の情報を削らずに圧縮できる点。
容量はCD音源のWAVより半分くらいになるのに、音質はまったく同じ。
たとえるなら、空気抜いた布団を出したら元通りふかふかになるような感じです。
だから「軽くて高音質」。音楽を本気で聴きたい人ほどFLACを選びます。
■ サブスクに満足している人こそ試してほしい
サブスクの音に慣れている人ほど、FLAC音源を聴くと驚きます。
「こんな音入ってたの!?」と感じるはず。
特にライブ音源やクラシックでは違いがはっきり出ます。
空気感や奥行きが、まるでその場にいるようにリアルに聴こえるんです。
■ まとめ
「FLACでリッピングする」とは、ただの取り込みではなく、音楽を本当の姿で残す方法です。
サブスクは便利だけど、CDの本来の音を味わうならFLAC一択。
お気に入りの1枚をFLACで取り込んで、じっくり聴いてみてください。
音楽の世界が、少し変わって聴こえると思います。