116katsuビィクトリーのホンマです。
中学3年のころ、初めて英検を受けた。三級だった。
当時はまだ「準二級」という級が存在しなかった時代で、二級はずっと遠い目標のような存在だった。
合格したときは本当に嬉しかったが、「二級」はまるで別世界。語彙も長文も、一気に難しく感じたのを覚えている。
大学生になって、ついに二級に挑戦した。だが結果は不合格。
理由は記述だった。当時は文法も語彙もまだ甘く、解答欄を埋めながらも自信がなかった。
それでもあきらめず、もう一度挑戦した。今度は記述には通ったが、面接で落ちた。
英検の二次試験は「日本語禁止」。緊張のあまり、頭の中が真っ白になる。
Yes/Noで答えられない質問が続き、トレーニング不足を痛感した。
発音も、ある程度正確でないと減点される。
「伝わればいい」では通用しない世界なのだと思った。
それから数年が経ち、社会人になってからまた英語熱が再燃した。
30歳になる前後だっただろうか。
準二級と二級を同時に申し込んだ。
実はその少し前に準二級には受かっていたのだが、「リベンジのつもりでまた受けた」(笑)。
その時は、どちらも合格できた。
やっと長年の挑戦に区切りがついた瞬間だった。
勉強法はとてもシンプルだった。
英検の公式問題集を何度も繰り返し解く。
リスニングCDを使って毎日耳を慣らす。
仕事を辞めた後で時間があったのも幸いだった。
集中して取り組めたことが大きい。
当時、山形の会社にいたときには、週1回、会社の中で英会話レッスンがあった。
その経験も大きな支えになったと思う。
机の上だけではない英語に触れることが、自信につながった。
二級のレベルは、感覚的には大学入試センター試験(今の共通テスト)とさほど違わない。
ただし、英検には英検の「癖」がある。
特に面接は、対策なしでは難しい。
スピーキングの練習をしていないと、文を作ること自体が難しくなる。
「単語を並べるだけ」では通用しない。
さらに、発音もある程度きれいに出せないと点が伸びない。
日本語訛りを直すために、CDを真似して音読するのが一番効果的だ。
おすすめの教材は、やはり英検公式の過去問題集+音声CD付きのセット。
最近ではスマホアプリでも音声が聞けるようになっていて便利だ。
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中学生のみんなにも伝えたいことがある。
「リスニングを舐めてはいけない」。
リスニング力は、英語力の根っこだ。
音が聞けないと、話せないし読めない。
中学生のうちにCDを使って英語の音に慣れておくと、その後の伸び方がまったく違う。
英検三級を目指す人なら、次の教材が特におすすめだ。
英検二級を取ったからといって、すぐに人生が変わるわけではない。
でも、確実に「自分の世界」は広がる。
挑戦する中で、自分の弱点も見えるし、努力の方向も見えてくる。
何度落ちても、また挑戦すればいい。
英語の力は、時間が経っても消えない。
英検二級は、努力で必ず届く資格だ。
そして、挑戦した時間は、きっとどんな形でも役に立つ。
「全てはここから始まる」。
そう信じて、また次のステップへ進もう。