事故から少し時間が経った。
怪我はいまだ完全には治っていないし、松葉杖も本格的には使えていない。
それでも、書類を集めたり、できる範囲で動いたりしている自分がいる。
身体はゆっくりでも、心のエンジンは止まっていない。
そんな今、自分の仕事のこと、そして音楽のことをもう一度見つめ直してみようと思った。
◆家庭教師としての原点
会社を辞めたあと、登録型の家庭教師を始めた。
正直、最初は“食べていくため”という現実的な理由だった。
それでも、教えているうちに「生徒の理解の瞬間」に立ち会える喜びが芽生えた。
“わかった!”という笑顔を見るたび、自分も励まされていた。
ただ、今の正直な悩みは「問い合わせが少ない」ということ。
営業してもなかなか結果につながらず、気持ちが沈む日もある。
けれど、諦めるつもりはない。
誰かの人生の一部分に関われるこの仕事を、まだまだ育てていきたい。
◆便利屋というもう一つの顔
実は、便利屋の仕事もしている。
これは第二種電気工事士の資格を取っていたのがきっかけだった。
もともと手を動かすのは嫌いじゃない。
家の中の電気、ちょっとした修理、掃除、買い物代行――
人の役に立つことなら、できることは何でもやりたい。
初めて仕事が取れたときのことは今でも忘れない。
「運しかなかった」と思うほど偶然だったが、
電話一本で依頼をもらい、現場に行って、感謝された瞬間、
胸の奥に小さな火がついた気がした。
それが今の原点だ。
「お金を稼ぐこと」と「人に喜ばれること」、
この二つをどうバランスさせていくかが、今の自分のテーマになっている。
◆資格は“自分との闘い”の証
会社を辞めてから取った資格は、すべて自力で勉強して取った。
英検2級もそうだ。
学生の頃は何度も落ちたけれど、30歳前後でようやく合格できた。
あのときは「人生で一番うれしかった試験合格」かもしれない。
一時期は公務員試験にも挑戦していた。
結果的には叶わなかったけれど、勉強を通して
「やればできる」という手ごたえを少しずつ掴んだ。
資格の勉強は、誰かに褒められるためのものじゃない。
「昨日より今日の自分をちょっとマシにする」ためのものだった。
◆Mr.Childrenの音楽がくれたもの
昔からMr.Childrenはよく聴いてきた。
アルバム「BOLERO」は特に好きで、名曲がぎっしり詰まっている。
「深海」も「重力と呼吸」も聴き込んだし、「Soundtrack」では音へのこだわりに惹かれた。
レコードまで買ってしまったほどだ。
発売からずいぶん経っていたが、まったく後悔していない。
書きたいことがまだまだあるので、続きます