3年前のある日、何気なく立ち寄った中古レコード店で、ふと手に取ったのが「桑田バンド」のLPだった。



値札を見て思わず二度見。なんと110円。その安さに半ば冗談のつもりで買ったのだが、家に帰ってプレーヤーで針を落とした瞬間、音の素晴らしさに驚かされた。アナログならではの温かみ、そして生々しい迫力。デジタルでは感じられない息づかいのような音が、部屋いっぱいに広がった。


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この価格であば、日本のメーカーと25万円くらいのやつのスペックと変わらないでしょう。今ご検討の方、候補にしてみては?


 桑田佳祐といえば、やはりサザンオールスターズ。1978年に「勝手にシンドバッド」でデビューし、ユーモアとメロディセンスで一気に日本中を虜にした。

 その後も80〜90年代にかけて、『いとしのエリー』『真夏の果実』『TSUNAMI』など、時代を代表する名曲を次々と生み出してきた。

 コミカルでありながら、どこか切なく、そして人間味にあふれた歌詞。サザンの曲には、どんな世代にも響く温度がある。


そんな中、桑田さんが一時期サザンとは別に結成したのが「桑田バンド」。

サザンよりも少し渋く、ブルースやソウルの香りが漂う音楽。あのLPを3年前に買ったときは、正直そこまで期待していなかったが、聴けば聴くほど深みが増す。サザンとは違う、もう一つの桑田佳祐の顔を見た気がした。今思えば、あの110円は最高の買い物だったと思う。


サザンの中で好きなアルバムを挙げるなら、やっぱり『Young Love』。理由は単純に、持っているから。でも聴けば聴くほど、持っていること自体が誇らしくなる。『愛の言霊』や『あなただけを〜Summer Heartbreak〜』など、夏の空気と恋の切なさが詰まった一枚。あの頃の時代の匂いまで閉じ込められていて、再生ボタンを押すたびに、若かった自分に戻れる気がする。


それから、定番のベスト『海のYeah!!』『海のOh, Yeah!!』も間違いない。これさえあればサザンの世界が一気に味わえる。どの曲も完成度が高く、まるで長編小説のように彼らの歴史を辿れる。そして桑田さんのソロにも心を打たれる。 


『祭りのあと』『波乗りジョニー』『白い恋人達』——名曲ばかり。中古で見かけたら、迷わず手に取ってほしいと思う。新品でなくても十分価値がある。



桑田佳祐という人は、日本の音楽の根幹を支えてきた存在だと思う。日本語と英語を自在に操り、ポップスの中にロック、ブルース、ジャズまで溶け込ませてしまう。

中学生?小学生?の頃、たしか「みんなのうた」で流れていた彼の曲を聴いて、「なんか違う」と感じた。

 そのときから、自分の中で音楽といえば桑田さんだった。

どんな時代に聴いても、どこか懐かしくて、でも新しい。そんな感覚をくれるのは、彼とサザンしかいない。


あれから3年たっても、あの110円のLPは大切にしている。再生するたびに、時間がゆっくり流れるような気がする。桑田佳祐、サザン、そして桑田バンド——どれも色褪せない音楽の記録。

世代を越えて愛される理由は、きっとそこに「人の心」があるからだと思う。