mono
ラテン語の「１」
表音文字である以上
他の意味は重ねられない
日本語には同じ発音で
「モノ」「物」「もの」
３つが平行で存在する
例のモノ、どうした？
例の物、どうした？
例のもの、どうした？
日本語圏に生きるからこそ
この僅かな違いを楽しむ事ができる
この日本語に五・七・五の波を加える
韻を踏みながら二重の意味を織り込み
余韻を残しながら微妙に日々を取り込む
詩吟を説きながら神妙な顔で綴じ込む
そして言の葉は言霊・言魂に化ける
葉を摘む腕は拙くとも
先人達の熟成がそれを隠す
宵のかがりに 酔いまわり
言葉も落とさず 知らん顔
残りし文に 明日は恥じ入る
乱文
御許しあれ