ネプリライシンの機能 | 病棟薬剤師&DIやん

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昨日の記事で登場したネプリライシン。

生体内での、その機能は多岐にわたります。(↓参照)

 

まず、名前が多い。

membrane metallo-endopeptidase(MME)

neutral endopeptidase(NEP)

cluster of differentiation 10(CD10)

common acute lymphoblastic leukemia antigen(CALLA)

 

それだけ、この物質の機能が多いということだと思います。

そして、様々な組織に分布していますが、

腎臓に最も豊富に存在するようです。

 

グルカゴン、エンケファリン、サブスタンスP、

ニューロテンシン、オキシトシン、ブラジキニンの他、

アミロイドβも分解するようです。

 

(Wikiには載ってないですが、

もちろん内因性ナトリウム利尿ペプチドも分解。)

 

アミロイドβといえば、アルツハイマー病の原因物質候補。

いつの日か、

ネプリライシン関連薬がアルツハイマー病治療薬として

登場するかもしれません。