↑日々、この本で勉強しています。
個人的には、医療安全活動の中で、
院内巡視(ラウンド)が最重要であると思っています。
組織が発信した予防対策等の実施状況のモニターと評価、
タイムリーな職員へのフィードバック等を行うことが
安全文化醸成のためには重要です。
院内巡視は医療安全管理に係る人々が直接現場に出向き、
双方向のコミュニケーションを行い、
報告書に表れない職場の風土や職員個々の考え方等を把握するために重要です。
とかく、委員会活動は机上の議論に終始しがちなので。
また、職員は組織で発信した医療安全情報や予防対策等を理解し、
確実に実施しなければなりません。
曖昧な解釈の余地のない周知徹底は非常に重要です。
筆者は、巡視の目的を以下の4つに分類しています。
①構築した医療安全管理対策等の情報周知
②医療事故発生現場の確認と潜在的リスクの把握
③従業員へのフィードバックと医療安全管理対策のモニタリングおよび評価
④医療安全文化の醸成
①②については、巡視すべき視点を表でリストアップしてありますし、
院内巡視の方法も表にまとめられており、非常に有用でです。