アミノレバン輸液の診断的治療 | 病棟薬剤師&DIやん

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医療従事者の方々向けに書いています。非医療従事者の方々はここに書いてある情報を鵜呑みにせず、必ずかかりつけ医・薬剤師等にご相談ください。

肝性脳症発症時の治療法に、
分岐鎖アミノ酸(BCAA)製剤の投与があります。

 

これは、Fischer比の低下が脳症発症に関連した病態であるというエビデンスに基づく治療です。


具体的な処方としては、

アミノレバン®輸液500mLを1回1袋 DIV(3時間または24時間)

が一般的です。


なお、アミノレバン®の過剰投与は、

窒素負荷による高アンモニア血症の増悪や重症アシドーシスを惹起するため

注意が必要です。

 

羽ばたき振戦など、特異的な症状があればよいのですが、

 

↓の本によると、

 

不穏や傾眠傾向などだけで、明らかな意識障害をきたさない肝性脳症Ⅰ度Ⅱ度や、

高アンモニア血症をきたさないケースでは、

肝性脳症の診断が困雌な場合があり、

アミノレバン®を診断的治療に用いることもあるそうです。