↑で紹介した、酢酸含有透析液と無酢酸透析液。
透析液には、アルカリ化剤として、主に炭酸水素ナトリウムが含有されていますが、
カルシウムやマグネシウムなどの炭酸塩生成による結晶析出を防ぐために、
少量の酢酸が添加されています。
しかし、酢酸には心機能抑制作用や末梢血管拡張作用があるため、
透析中の血圧低下原因の一つとも考えられています。
そこで、酢酸の代わりにクエン酸等を用いたのが、無酢酸透析液。
昨日紹介したの症例報告では、
透析中の血圧は透析液の変更前後ともに安定していた
とのことでした。