AI+CDK4/6阻害薬の併用のみを強く推奨へ | 病棟薬剤師&DIやん

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医療従事者の方々向けに書いています。非医療従事者の方々はここに書いてある情報を鵜呑みにせず、必ずかかりつけ医・薬剤師等にご相談ください。

 

↑文字通り、引き出しが増えます。

 

↓日経メディカルの解説記事です。

 

最も重要な変更点は、

閉経後ホルモン受容体陽性転移・再発乳癌に対する1次内分泌療法

のCQ(クリニカルクエスチョン)(CQ15)に対して、

「フルベストラント単剤」と「アロマターゼ阻害薬(AI)単剤」の推奨を下げた結果、

「AI+サイクリン依存性キナーゼ4/6(CDK4/6)阻害薬併用」だけが「強い推奨」として残りました。

でしょう。

 

①フェソロデックス(フルベストラント)

②アロマターゼ阻害剤:アナストロゾール(アリミデックス)、エキセメスタン(アロマシン)、レトロゾール(フェマーラ)
絶対的な有用性が下がった、というわけではなく

 

③AI+CDK4/6阻害薬併用

の絶対的の有用性が上がったため、

相対的に①②の有用性が下がったようです。

 

CDK4/6阻害薬による、好中球減少症や下痢などの副作用に対するマネジメント

臨床知の蓄積により、大きな問題ではなくなってきた。

 

CDK4/6阻害薬には、

パルボシクリブ(イブランス)とアベマシクリブ(ベージニオ)という、

副作用プロファイルの異なる2つの薬剤があることも

大きいと思います。