ツムラ15 黄連解毒湯 | 病棟薬剤師&DIやん

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医療従事者の方々向けに書いています。非医療従事者の方々はここに書いてある情報を鵜呑みにせず、必ずかかりつけ医・薬剤師等にご相談ください。

 

↑幸井先生は、黄連解毒湯を「熱毒証」や「心火証」に用いています。

 

昨日紹介した、黄連解毒湯は瀉心湯の一種で、

 

ツムラでは

14半夏瀉心湯

15黄連解毒湯

と瀉心湯が並んでいます。

 

黄連解毒湯の適応は、

比較的体力があり、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらする傾向のある次の諸症:
鼻出血、高血圧、不眠症、ノイローゼ、胃炎、二日酔、血の道症、めまい、動悸、湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症
と広いですが、当院ではもっぱら皮膚科で処方されます。

 

のぼせ・不眠・いらいら等のある皮膚症状に有効な印象です。

 

2018年に添付文書改訂となり、

重要な基本的注意に、

サンシシ含有製剤の長期投与(多くは5年以上)により、大腸の色調異常、浮腫、びらん、潰瘍、狭窄を伴う腸間膜静脈硬化症があらわれるおそれがある。長期投与する場合にあっては、定期的にCT、大腸内視鏡等の検査を行うことが望ましい。

が追記されました。