名もない林の中に
そのお店はあった。
都会の喧騒から
少し離れた林の中。
シェルドン・クーパーと
リチャード・ヘンダーソンの
ふたりの職人は
アリスに焼きリンゴを
試食させて厨房に
引き返していった。
なんでもコンポートを作るのには
時間がかかるそうだ。
その間に
アリスはレナードが淹れた
アップルティーを楽しむ事にした。
「そろそろ頃合だよ♪」
レナードが
アリスのカップに
アップルティーを注ぐ。
店内に漂うのは
贅沢なリンゴの香り。
レナードはカップに
そっとハチミツをたらして
アリスに勧めた。
ほうっと一息ついて
こくりと飲むアリス。
満足だった。
心から満足なひととき。
じんわりと身体に染み渡る
リンゴの風味。
レナードがつぶやく。
「リンゴの花言葉・・・
知ってるかい?」
「・・・・・・?」
「・・・『選ばれた恋』なんだよ」
「レナード・・・」
そうしてふたりは
また見詰め合った。
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