覚えてる
雨の匂いを
思い出す
引き出しの中
いつかの五月雨
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曇天に
白く染まった
空を見る
果て無き色は
街をも染めて
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時という
川のほとりで
佇んだ
水面に流る
過去を見ながら
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振り向けば
遠い旅路の
広がるを
木陰に座り
樹と語り合う
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陽の恵み
いっぱいに浴び
朱に染まる
ほおずき揺れる
街の路地裏
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窓辺から
そよぐ春風
きらきらと
時計の針を
そっと進める
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そのために
誰かの笑顔の
ためだけに
皐月の花よ
君は咲くのか
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月明かり
探して街を
さまよって
回り逢えしは
川の水面に
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忘れえぬ
想いを注いだ
杯を
飲み干すたびに
零れる涙
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まだ遠き
初夏の香りを
風に乗せ
四季の便りを
君に送らん