短歌集 『皐月』 参 からっぽの スーツケースに 漂うは 異国の香り 遥かな想い 時間がね ずれているのよ 時差ぼけで だって向こうは まだ朝の4時 この空は 君とつながる スクリーン 飛行機雲に 想いを乗せて この街で 生きる僕らも あの街で 生きる彼らも 想い同じく 雲ひとつ なき青空を 吹き抜ける 風の冷たさ 頬に優しく