僕は
穴の底に向かって
落ちていった
ころころと
転がり落ちて
気がついたら
どん底にいたんだ
痛みに軋む身体を起こし
見上げれば
遥か遠くに
穴の入り口が見える
ずいぶんな距離を落ちたものだ
ここをまた登るのか
僕は全てを投げ出すかのように
穴の底で大の字に寝転ぶ
もうどうなったって知るもんか
どうにでもなれってんだ
登っていったって
どうせまた落ちるに決まってるんだ
だいたい穴の上に何があるってんだ
そんな風にふてくされていると
ふと あなたの笑顔が頭に浮かぶ
あなたは
穴の上の
広大な空の下で
優しく微笑んでいる
僕は
身を起こし
痛めた足首を引きずりながら
壁面の岩に手をかけて
少しずつ登っていく
ただ
あなたとともに
あらんがために