6月の終わりに、3組の中国人訪日客と会いました。
最初の1組は、20年来のお付き合いの商社さん。
日本語達者なCさんと、そのアシスタントで英語が達者なJさん。
『Cさんな、日本に輸出して儲けるのもええけど、ぼちぼちオレらの商品を中国で売ってくれへんか?』と
単刀直入に「輸出させろ!」と切り出してみた。
ら・・・
意外にも「いいねぇ~」と来たので、中国側輸入窓口という役割をあてがってやった。
ただ、国と国の関係、中国の法律がコロコロ変わること
通関の難しさなんかもあって、一筋縄では行きそうにはないが、当の中国側のCさんからは
「タイジョブ」と返ってくる。へぇ~、ほんまに大丈夫なんかなぁ?。
2人目は、日本に永く住んでいて中国相手の仕事をこなす
Kさん(女性)
京都駅でお迎えし、次の3組目に引きわせてもらう某ウエスティン都ホテルに移動する車中
青汁の話になった。
なんでも
中国でも青汁を開発しようとしていて
薬草やら体に良い葉っぱなんかも結構あるから、処方を作って生産して・・・と考えてたが
どうも「中国製」という印象が中国国内でもあまり評価は高くなく
ひと言で言うと「不信感」があるらしい( ´艸`)
そこで彼らは考えた
それら原材料を日本に輸出し、お茶の名産地で乾燥粉砕精製を行い
あたかも日本で普通に売ってるねんでぇ~というパッケージで
※商品名日本語、裏面成分表示等々日本語、一番下に日本製と漢字表記
中国に向けての専売としている・・・
20包で6000円が現地価格で、一ヶ月分となると2箱、3箱買っているそう。
よく売れてますアルヨ! アルヨは言わんけど。
※006って張々湖(ちゃんちゃんこ)って言うのね、初めて知ったアルヨ。
で、そこで疑問に思ったことを聞いてみた。
前々日のCさん(中国側輸入窓口担当者)との会話を思い出しながら・・・
『日本から中国に輸出するって、通関審査とか難しいとか言うけど、食品なんか余計そうじゃないの?』
・・・と
そこから
日本と日本人を熟知する中国人Kさんの回答が目から鱗・・・でアル。
□国と国の関係性の微妙な変化
□中国の法律の問題・・・しょっちゅう変わる
□通関の問題
□日本製不買運動みたいな流れ 福島の処理水海洋放水問題
「日本人はね、そういうことを気にし過ぎなのヨ」
まじめだから、気になるのでしょうけどネ。
用心して用心して、念には念を入れて、向こうのことを気にし過ぎて・・・
だから失敗は少ない、これが日本人の特徴
だけど大成功も少ない、これも日本人の特徴アルヨ!と
輸入したい中国企業が居て
それに対して輸出する日本企業が居る
そういう時に大切なのはね。
輸入から先の話は、向こう(中国企業)に任せれば良いのよ!
・・・だそうだ。
石橋を叩いて渡る
しかし、失敗を恐れ過ぎている日本人は
石橋を叩きすぎる傾向にある。
そら、そんだけ叩いたら壊れるで!っていうくらい叩く。
ネットで人の失敗や、人の不倫を叩く潔癖人種。
自分の胸に手ぇ当ててみぃや!って話。
で、叩きまくって割れでもしたら
「な!渡らんで良かったやろ?」と平気で口にする日本人。
それを中国人のKさんは指摘してくれた。
目から鱗であり、3組目との商談なんて、はっきり言ってどうでもよくなった気がした。
外からの目
日本に来た海外の方がインタビューに答える動画があるけれど
「なぜか字幕は関西弁(笑)」結構イタイところを突いてくる。
でもね、そういう外部の目は大切やと思うんですよ。
最近読んだ面白かった本をどうぞ↓
楽天市場
Amazon
ちょっと商社に頼み事あって、そのために「商社ってどんな感じ?」と知りたくて
ゴールデンウイークに読みました。
役に立ちましたわ~(笑)
