6月11日、大阪のシアタードラマシティへ舞台「曇天に笑う」を観劇。大千秋楽でした。
別に狙ったわけではないのだけど、たまたまこの日のその時間にしか見られなかったのでチケットを譲っていただき、観劇しました。
原作は未読。アニメの1話をちらっとみて、よくわからなくてそのままでした。
初演があまりに評判が悪く、そこまで期待していなかったのが良かったのか、個人的には好みの作品でした。
舞台Kでも思ったけど、この手の厨〇っぽい2.5作品は、漫画やアニメより断然生身の人間が演じる「舞台」で見た方が私としてはおもしろく感じられる。ファンタジーだとハッキリわかるから、だろうか。
ストーリーとしては宿命とか兄弟愛とか勧善懲悪とか、見てる分に大変わかりやすく王道的な展開で、多少オチがわかってもワクワクと見られた。
流石に1幕終わりの天火が処刑される件はあまりに信じ難くて涙も出なかったけど(笑)
(その後の15分休憩で軽いパニックになってた)
公演時間もトータル3時間超えだったがそこまで長さはかんじなかった。
演出も良い。障子(ふすま?)を使っていろいろやったり、音の大小でうまく迫力を作り出してる。
劇団鹿殺しは1度配信でみていて好きな雰囲気だったし少し見慣れていた?というのもあるのかも。
展開場所もころころと変わるがその一つ一つにアンサンブルのみなさんがリアリティを出してその場その場の世界観を出してくれるので、芝居に集中することができた。
たまちゅんこと玉城裕規の天火は、底抜けに明るくて頼れる兄貴分という感じがじゅうぶん。ちょっと何を考えているかわからない感じも妙な迫力があった。
植田さんの空丸は、なんだろう。
植田さんの役柄的にこんな真っ当な(?)少年役を今までにあまり見たことがなく、意外と新鮮。尊敬するが故に兄貴の天火に突っかかったり、自分の無力さ故の反抗だったり。お声もいつもよりかなり高く感じて、あれ、植田さんの声ってどんなんだっけ?となった。でもやっぱりこういう人間味溢れる役よりはちょっと悪い方が好みかも。
オロチになったときの演技はその表情に彼の演技力があらわれた。
すっかりお痩せになっていたけど、よほどハードだったのか、筋トレを頑張られたのか…。腕や顔がすごく細くなってました。それはそれで素敵でした。
宙太郎役の百瀬朔くんは上手い。
彼がいなかったら曇三兄弟は説得力がなかっただろう。天火の足に抱き着いて「死なないで!!」と泣いて訴えるシーンは辛すぎた。
松田凌くんの白子は大人気。

曇三兄弟に命を救われ、天火の親友でもあったが、最後には裏切るという役所。ものすごくいいポジョンのキャラクターでした。当方3列目で見ていたけど、やっぱりお綺麗でした。
前半の滅びた忍び一族の哀愁、凛とした姿も良く、三兄弟を影でしっかりと支える姿に思わず見とれる。後半の忍びとしての姿もどこか相反する部分が見え隠れしてソワソワ。極めつけは武器であるクナイ二刀流の似合うこと似合うこと!!忍びの役らしく、殺陣も軽やかで爽快。
白子の本心は不明のままだが、きっと、何か「言い訳」があったはずだと解釈した。最後の散り際、舞台中央で背中からふわりと落ちて行った。どうかどこかで生きていてほしいと思った。
山犬隊長蒼世を演じた細貝圭さん。個人的にずっと細貝圭さんを見たくてしかたなかったのがようやく叶いました。
天火の昔の同僚、ライバル?という役所。
軍服?に薄い金のポニーテールというところがすでにツボ。
いいお声と力強い殺陣に目が釘付けに。
一瞬音が鳴り止み、「お前の持論に興味はない」というセリフがあり、剣を鞘にしまうシーンがあまりにも決まりすぎてチビりそうになった。やばいかっこいい。ファンになる。
おざりょは相変わらずうまかった。
岩倉さんについては、最後の処遇やらに疑問が残ったけど、そこは敢えてなのかなーとも。その時代のことだもの。
漫画らしいサッパリ感と演出の薄暗さ、イケメン俳優陣の熱演、殺陣のかっこよさがいいかんじに混ざりあい、私としては好きな雰囲気で、観なきゃ損してたかも?と思える舞台でした。