某月某日

 台風十号が接近している。

 最初の頃は、九州の宮崎をかすめ本州に向かうコースを辿るコースだったが、予報を見るたびに直接

九州に上陸、最新の予報では佐賀に接近しつつある。

 警戒•避難情報が発表されても、地区の公民館は距離があるし、その他の避難場所も見当がつかない。

 結局は、集合住宅の我が部屋にちぢこもり、神に祈り、通り過ぎるのを待つしかないようだ。

 

 朝のニュースでは、風速七十メートルと云う、ビックリ。



 八時に起きて、ソファーでウトウトしていると弟からのモーニングコール。

 カミさん朝ご飯のあとのベランダ。

 小さな植木を軒下に避難させていた。

 スーパーベルに夏花の松葉牡丹。

 NARUと   おばぁちゃんが共同で植えたあさが。


 ベランダの入り口に鎮座するカポック。

 NARUが食べ、その種を蒔いた循環型の西瓜。

 弟がカミさんに持ってきたバナナ。そろそろ収穫を終えるミニトマト。

 睡蓮の葉蔭に隠れたメダカ。

 風に揺らぐ葡萄の枝。