某月某日

 集合住宅の玄関エントランスに『鼓型注連飾り』で、迎春の準備。

 この飾りの由来は、1638年(嘉永15年)島原の乱で、佐賀藩は一番乗りを果たしたが、そのことが軍令違反とみなされ、閉門を命じられた。年末を迎えた。江戸・鍋島屋敷ではひっそりと新年を迎えようとしていたが12月28日に処分が解かれた。

 突然の開門命令で正月準備がなく、納屋にあった米俵などを使い、にわかに松飾りを制作した。その形が何と鼓に似ていたので「鼓の松飾り」と呼びこれを吉例とした。