ABAの細かい事については、ググればいくらでも得られるので、ここで語るつもりはないのですが…
ABAの基本の考え方である、
😃好ましい行動→強化子(ご褒美やホメホメ)→好ましい行動を強化する。
😣好ましくない行動→反応しない→好ましくない行動を消去する。
(今日はこの事に触れません)
これだけ見ると、日本人の感覚としては、「餌付けじゃん!」とか(実際言われたw)、
よろしくない行動に対して「叱らない」という対応に、違和感を感じてしまう様です。
でも、
表面だけで、判断するのは、危険です(何事も)。
ご褒美、ホメホメと言っても、
「その子が確実に喜ぶもの」を選び、
そのアイテム(幼少期はお菓子やおもちゃ、ハマるもの等)は、子の機嫌によってはコロコロ変わりますし、年齢にも合わせる必要があります。
頑張ったのに、ご褒美が気に入らなければ、そこで崩れて暴れてしまいます。トレーニング出来ない。
親は、常に
「子のモチベーションを上げて、課題に取り組む」為に、強化子の選別、与え方を見極めないといけないのだな…と、ABAを始めた時に、すごく感じました。(特に、喋らす、通じ合えない時期は本当に苦労しました)
今はもう学童期に入り、
具体的に「(課題)終わったら○○食べよう」とか、
「頑張って取り組んだ事」「出来上がったもの」に対し、「認める言葉かけ」、週末のお出かけの約束など、
充分な強化子になっています。
ちなみにABAは、障害児だけに施すものではなく、定型発達児はもちろん、ギクシャクする旦那様との関わりw、思春期の子ども、ママ友など、いろんな人間関係の中で、ヒントとなる関わり方のヒントがあると思っています。
幼少期には「餌付け」に見えていた事も、
そのおかげで、行動の積み重ねの結果、イスに座り、勉強する姿勢が、身についています。
集団生活に入るまでに、身につけさせたかった1つです。
「もう⬜︎歳なんだから、座りなさい!」
「座らないと、おやつあげないよ」
とか、怒ったり、罰化して、イライラしなくても、
うまく誘導していけるのです。
好ましい行動→ご褒美。
を、頭に入れたとして…ただ、
年齢が上がり、より気を付ける必要があるのは、
「つり上げ」です。
子から「○○したから、⬜︎⬜︎ちょうだい」と、逆に強化子を請求するパターン。
よく理解していないと、親は
「そうよね!良いこと(言われなくても自分から宿題に取り組む等)したもんね!」とウッカリ応じてしまいます。
それが、重なって行き、請求するものが大きくなると(お金とか)、
親は「いつもいつも、お金なんてあげられないよ」と拒否する事も出てきます。
子は「○○してやったのに!なんでだよ!」と、中には暴れる子もいるでしょう…(実際います)
絵、違いますねw
そして、暴力を抑えたいために(恐くなり)、親は子の要求に、さらに従い続けます。
何が大きな間違いかというと…
親は「強化したい行動(勉強の苦手なところなど)を見極めていないため、子に提示しない、取り組ませない」まま、お金を払う(強化子を与えてしまう)。
子は「親が喜びそうな事をすれば」お金がもらえる。と思っている。
子が行動を決めてしまっている時点で、子の言うことに親が従う関係になって行きます。
だから、親が言うこと聞かないと、怒り出します。
「○○した(するから)から、⬜︎⬜︎ちょうだい」ときたら、
「そう、じゃあ●●(親が強化したいと思っている事)もやってみようか!」
と、親からの提示で、子を促し、関係を崩さないよう、注意しなければいけません。
意外と、小学校に入って、よく聞きます。
夏休みの宿題も、「お金くれたら、する」というお子さんに、困っている…お母さんがいました。
「どーしたら良いですか?」と。
懇談会で、話されていました(小1のころ)。
えぇ!一年生で?と、個人的にビックリしましたが…(隣にいたABAママ友と目が合ってしまいましたw)
先生が苦笑いしていたのが思い出です。。。😅
今回は、私の考える、褒めて誘導する話を書きました。
親は「好ましい行動、強化したい行動」を常に、見つける必要があるし、ホメホメのバリエーション、子の喜ぶものを見つけて、持っておく必要がある…という、事でした。
親が、子の全てを思うようにコントロールしようとしている訳ではなく、
言葉では通じない、理解もスムーズじゃない子に対して、
執着やクセを緩和し、最低限、身に付けて欲しいこと(周りに迷惑かけない程度)の定着のために、家庭での日々の関わりとして、ABAを取り入れました。
「うちの子は褒めると怒る(だから叱る方が良い)」という方に会ったことがあるのですが…
おそらく、親のホメポイントと、子のホメられたいポイントが、完全にズレているのだと感じました。(大人同士でもたまにありますね、そこ?みたいな)
過敏で繊細な子…絵を描くのを人に見られたくないのに、横に親が張り付いて「上手だね!」とか頻繁な声かけ、
出来た絵に対し「よく描けたねー」と、喜んで声をかけても…子はストレスの中で絵を描き続け、なんとか描きあげた訳です。
そして「絵を褒められる」。。
頑張った私は…?
親の気持ち、子の気持ちのズレ。
親は子の「何を」強化したかったのか…明確にしていないと、ホメポイントが散漫で、上記のようになってしまうのかな…と。
子のやる事全て褒めていたら、良いという訳ではありませんし、
近くで人に見られたくないなら、そっと離れて、遠くから見守るとか、
「イスに座って、絵を描く(下手でも)」をターゲットとするのか、
「絵は完成しなくても、今日は五分間、着席する」をターゲットとするのか、
「クレヨンの持ち方、使い方」を強化したいのか、
それだけでも、親の関わりは、全く変わってきます。
ただ何でも褒めれば良い、ではないし、反対に褒め育児を良しとしない考え方もありますが、
ABAの、子の行動から何をピックアップし、どうやって達成させるのか、生活の中で、細分化し、分析と研究、施行の繰り返しの関わりは(なんか、大袈裟な表現ですけどw)
いわゆる「褒め育児」とは違うと、一般庶民のお母ちゃんの立場でありながら、感じています。
技術を持ち、いろんなタイプの子たちを診るプロのセラピストの方々…本当にすごいな!と。
せめて、私は、我が子の導き方くらいは 自分で持っていようと思います。
次は、好ましくない行動について、私の経験や見てきたものの視点で、書いていこうと思います。
(いやー、長い。でも、ここを書いておかないと、日々のタロちゃんとの関わりが、伝わらないような気もして…何で、そーするの?ってならないよう。だから、書きます。)
読んでいただき、ありがとうございました😊