みそです。

今回は、
台本をもらったら注意することについてです。

前の記事で
「いち読者として台本を読みましょう」
という内容をお伝えしましたね。

今回は、その次の段階。
自分の役について考えるときの注意点です。


これを読んだあなた、
自分の演じる役と親友になれます。
深いレベルで役作りができ、
中身のある演技ができるようになります。


読まなかった場合
自分の役とは喧嘩別れ。
役のことが理解できず、
薄っぺらい表面だけの演技のまま成長できません。


ぜひ、自分の役とは大親友になっていただきたいですね!

さて、台本で心動かされ、
自分の役について考える段階のあなた。

どこから役を探っていきますか?


もしかして、台本に書かれたことだけを表現しようとしていませんか?

書かれている文字のイメージを表現しようとしていませんか?

これでは、深い演技はできません。


なんとなく形はできているけれど、伝わるものが何もない演技です。


ここで、想像してみてください。
もし、あなたの役を、他の誰かが演じるとしたら…。

舞台は数年前のあの日。一番心に残っているあの出来事。
台本には、状況やセリフがあの日と全く同じに書かれています。

もし、あなた役の俳優が

「あー、この状況でこのセリフか。
こんな顔してこんな声の感じで言ったらいいんじゃないかな」

「相手がこの人でしょ?絶対この感情だったよ!他にありえない!」


…なーんてアプローチの仕方であなたを演じようとしていますよ。

言ってやってください。

「ふざけんなー!」

「お前に俺の何がわかるんだー!!」

「知ったような口きいてんじゃねー!!!」



おっと、少々口が悪くなってしまいました。
でも、嫌じゃないですか?
思い出に残るあのシーンを、
勝手に感情を決めつけられて、
表面だけでそれっぽく演じられてしまうのは。


あなたが演じる役も、同じことを言いたいかもしれませんよ。
「頭ではなく、心で理解」できていますか?


役の状況、感情を最初から決めつけるのは危険です。


そのためには、
実際に相手のセリフを受け取るとき以外は
感情を入れず、棒読みでセリフを言って覚える
ことをお勧めします。


「え?棒読みな演技で悩んでいるのに?」


そうなんです。
棒読みになってしまっているのは、
舞台の上で必死に覚えたセリフを、自分だけで喋ろうとしているからなんです。

セリフを覚える段階で、
すでに感情に色を付けて自分だけのセリフにしてしまっている。
だから、頭でごちゃごちゃ考えて、
うまく処理できず棒読みになってしまうのです。



それなら、
最初は機械のように言葉だけ覚えましょう。

あとは、舞台上の状況と相手にお任せ。
役はどんな気持ちなのかを実際に知るのは、
相手と喋ってみたとき。
そのとき出てきた感情を言葉に乗せるだけです。


自分で全部決めつけない。
あらゆる可能性、問題意識をもって役を考え、
実際の心の動きを大切に。
そしてその発見をヒントに、さらに深く掘っていく。


これが役と仲良くなる秘訣です。

棒読みで覚える。5回は実際口に出して読んでください。
そうすると棒読みの癖がついてきます。

①台本を開く!

②そのシーンの状況をイメージする

③自分のセリフを棒読みで読む

※感情が出てきても、とにかく棒読み!!

④ 1~3を5回繰り返す

たったこれだけです。


ぜひやってみてください。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。