「バロック」という呼び名は、ポルトガル語の「歪んだ真珠」に由来している。
バロック芸術は盛期ルネサンスの時代に完成された古典主義のこと。しかし元来の古典主義の静かで平穏な絵とは対照的に、力動感溢れる幻想に近い壮大なイメージを生み出した。遠近法は強調され、はっきりとした輪郭と明暗はドラマチックな効果を生み出した。
建築においてもルネサンス以来の建築様式を用いながら、壁全体が激しく波打ち、壁に描かれた聖者たちは派手な身振りと表情を見せ、上部に天使が舞うというダイナミックな構成を示すようになり、壮麗なスペクタクルを提供しているのである。16から17世紀にかけては多くの教団が大統領し、とくにオラトリオ会とイエズス会という教団が台頭した。
布教の意味も込めて教会には多くの華やかな壁画や天井画が飾られた。その絵画の多くは、わかりやすく情や責任感に訴えかけてくるものばかりで、一目見て誰でもすぐにわかるような大げさなポーズが好まれた。
特に、トレント公会議では、広く人々の感情に訴えるような奇蹟や殉教の物語が推奨され、強調され、教会の意図を明確に示した。
見る者を心理的にも聖女と一つに融合させる効果を持つバロック芸術は観客をその世界の中に取り込んでしまうのである。
私はバロック時代の画家の中でもカラヴァッジョが一番好きだ。
一見重々しい絵画であるが、それはドラマチックな雰囲気を帯びているとおもう。カラヴァッジョ独特の質感描写とはっきりとした明暗で描かれていて個人的に色々とたまらない。
でも当の本人は荒々しい気性の持ち主だったとか。彼の絵はとても力強いから、わからなくもないかなぁ。
