900種もあるという、茨城県石岡市のフラワーパークの薔薇も

一昨日(5月27日)の豪雨のため、花や新芽も傷つけられ、

花弁も散り、枝も折れ、雨の圧力と重みでうなだれていた。

 

 

 

    そんな状況の中でも咲き誇る数々の薔薇の中でも、

私が好きな大輪の薔薇のゴージャスさは鑑賞に耐えうる内容だった。

    特に、昨日の場合、燃え盛る色香を発散させた、

成熟した中年女性にも思える大輪の花が、峠を過ぎ、

それまでのエネルギーを凝縮し、散ってゆく姿は、

人生の走馬灯のように美しく、叙事詩に思える。

 

 

    圧倒される色香にむせかえる、そして、その人生のピークを過ぎると

否応なしに訪れる老いの残酷な仕打ちを受け入れなくてはならない

命という運命を見る気がする。