東京都三鷹市の元気創造プラザ4階/三鷹市生涯学習センターで、
今日(2020/12/08)から3回:毎週火曜日(13:00~15:00)に
世界の都市の動きを日出子さんと二人でスライドトークをする。
写真↑は三鷹市元気創造プラザ こちらの4階が会場:三鷹市生涯学センター
参考までに:↑バス停のある 三鷹市市役所の一部
1回目(2020/12/08)。台湾は馬英九総統から蔡英文総統に代わってから、
国の方向性を明確にした。
文化大国になり、中国を見返すための文化施設づくりが、
日本人建築家が中心になって、全力投球している。
台中市の国家歌劇院 by 伊東豊雄
台南市美術館2館 by 坂 茂
2回目はロンドン(2020/12/15)。テムズ川の歴史と文化トレイル(散策)の目玉、
薄汚れた、役目を終えていた火力発電所のテートモダン(美術館)への変身(2000)は
「掃き溜めに鶴」的現象だった。
タワーブリッジ横のロンドン市庁舎(2002)、ロンドンアイ(1999)やビッグベンなど
時代を象徴するモニュメント群をトレイルしても、
どうもバラバラで繋がりのないストーリーの寄せ集めという印象だった。
経済力の大きさや科学技術の高さで都市景観を圧倒し、
一人占めしようとする野心ある人たちの力比べ、はったりに
人は何かが足りない空虚さえを感じ取っていたのかもしれない。
テートモダンの出現そしてその価値は
「もの」から「人」への劇的な時代の転換だった。
つまり経済一辺倒だった時代から、人間性回帰のルネサンスの象徴だった。
テートモダンができて、メッセージにはならない、
言葉にはならない生な声、アクション、
根源的な「人間の生」といったものに出会える場ができて、
やっとテムズ川文化の存在と意味や位置づけができた。