シリアスな話がそれなりに好評と思われたので続けます。相変わらず動きのない政局にうんざりしていた所だが、大体自分の言った通りになって驚愕している。政治は別に好きじゃないし、身近な権力を振りかざすような人間は嫌うところだが、「在野精神」だの「バンカラ」といった思考を拒否した無責任な態度はもっと嫌いである。とにかく目の前の現実を受け入れ、淡々と日々出来ることをやろうや。

話は変わるが水戸生まれの水戸育ちです。黄門さまのドラマ等の影響で歴史と文化の町と思われがちだが、本当に何もないです。昔から、ド・貧乏の町です。水戸では医者の子供とか限られた層しか裕福な人々がおらず、大体茨城の金持ちというと北部の日立製作所関係や原発関係でうるおってる業界の人間か、南部の農業を生業として成功しているメロン成金とかそういう層に限られます。だいたい茨城の魅力度を下げている人がどういう連中かは、だいたい他県の人間も想像がつくというもの。で、日立(北)とつくば(南)の中間にある水戸の人間がまとも、なんて思ったら大間違いで、ただただ団地住まいの質朴な人が多いというだけで、あまり昔からフツーの人には出会ったことが無いなあ…失礼ながらトラック関係とかそういう仕事の人が多いので、(自分の育った地域が特殊という訳ではなく全般的にそういう土地なんである)あまり小学校時代から話の合う友達が多かったという記憶はない。

なぜ唐突に昔の思いで話から始まったかというと、民主党ブラックホールの崩壊で、唐突に自分がブラックホールに吸い込まれそうになった体験を思い出したから。ある意味当時(中学生時代)の体験が自分の政治的原点というか、
どうしても自分とは異質な人間がこの世にはいる事と、そういった人々と闘っていかないと決して明るい未来はないと気づいたから。決して壮絶な虐めを受けたという訳ではないんだけど、貧しい水戸の中流公務員一家から、「北」の裕福な人々ばかりの私立中学校に進学して、今となっては恥ずかしい事だが猛烈なカルチャーショックを受けたという事。まあ面白い人もいてそれなりに今思えば良い経験もしたのだが、どうしても自分が自分でなくなるという恐怖を感じて、中高一貫ながら系列の高校には進まず、地元のビンボー底辺公立校に進んだ次第。そこでのガチガチな言論統制社会の方がもっと激烈で、ホンマに死にたくなるほどの嫌悪感を覚えたんだけど、自分で選んだ人生なんだからと半ば諦めて、必死で歯をくいしばって生きてた。結果論として今の自分がある訳なんだけれど、当時の自分を美しいと正直言って思うね。冗談じゃなく北朝鮮と韓国を行き来するような稀有な体験をして、現在のある種達観した思想に辿り着いたというわけ。悟りの境地に近いかな。

今では日立も民主党と共に凋落傾向だけど、つい十年前くらいは飛ぶ鳥を落とす勢いで、茨城のあらゆる世界を支配していたのだった。小学校時代からテニスをやってますとかそういう奴ゴロゴロいたからね。地元の幼稚園経営のゴロツキ一族のガキとか、裏金をいくら使ったんだか知らないが宝塚歌劇団に入って芸能界デビューした奴も同級生だったのである。そんなに話してみると悪い奴じゃないのだが異様に他人を蹴落とそうとする圧力がひどく、本当にここは日本か韓国か?という雰囲気だった。

体育系の部活に入ったのに全然背が伸びず、日に日に自分の存在感が薄れていく生活が本当に嫌だった思い出。やたら山尾志桜里とかそういう人を自分が嫌うのは、そういった人々の自己顕示欲の塊のようなウザさを良く知ってるから。某宝塚女、中学生なのに発育がやたら良く、パコリーヌさんみたいに美人といえば美人だったのだが、最近スマホでSNS巡りなどもするようになって、とうの昔に会う事もなくなった知人の近況とかが急に気になって思い出してしまったという訳。与えられた環境で努力するといった考えも大事だが、人間ってニセモノの競争社会で必死で努力しても、なかなか既存の枠をぶち壊さない限り幸せにならないよなあ、と痛感する。自分の本質を高めないと何ら意味がないのだ。という訳で僕の少年時代は好きな藤子漫画に耽溺し、ある意味マイペースな生活を送りながら、何とか身長も親と並ぶレベルの170cm余りに達することができたのだった。友人関係など失ったものも多いが、めでたしめでたし。

で、先程話題にした立憲新党だけど、福岡の城井崇氏が参加表明し、衆院が101名と、久々に野党第一党の議席が3ケタへと戻った!民主党政権のショックが8年近くも異常に続いていた証左であるが、本当に野党は今までなにやってんの、というレベルでお話にならなかったので、今回の「野合」もそれなりに意義があったと言えるのではと思う次第。

衆院だけで見ると残留派・中間派がそれぞれ十人ずつくらいで、既に戦局は参院組織内議員や労組のカネの配分といった問題に移ったとさえいえる。中間派でも東京の柿沢未途、松原仁氏が典型で、どうせ落選するくらいなら比例復活狙いでどこでも行くぜ!という連中ばかりなので、あまり政策の縛りなどは意味をなさないと思う次第。柿沢氏は対抗馬の秋元が逮捕されたのでこのまま国民民主でも勝てる可能性が高いが、松原氏などは推して知るべし。今さら維新に行くとも思えないし、中間派の大半も結局は玉木ではなく枝野を選ぶであろう。よっぽどパコリーヌ・山尾(米倉涼子似)さんが嫌われてるとかじゃなく、一時代が終わったとかそういう事だろう。どちらが正しいとかアホだったとかそういう事は言いません。みんな努力してここまで辿り着いたのだから、淡々と成り行きを見守りましょう。


暑い夏のおかげか?妙にセンチメンタルな気分になってしまった。藤子漫画でこの時期思い出すのは「少年時代」である。夏がすぎ風あざみ~の映画で有名だが、大好きな@先生による漫画は陰鬱になるような展開で、最初に読んだ時は物凄い衝撃を受けた。どちらかと言うとF先生の明るい漫画が好きな我輩だが、これと「ブラック商会変奇郎」は座右の書である。昔のピュアだった自分と重なる面があり、とても感慨深い。