昨日は死ぬほど体調が悪かったが、ようやく回復。毎日運動不足の生活を送っていると分かるが、5日なんてあっという間に過ぎてしまいますなあ~!!このまま日本の片隅に埋もれようなどとは露ほども思っておりませんので、更新は今後も続きまーす‼️さて、皆さんどのようにお過ごしだろうか。コロナで大変な目になってる方も多いと思うので攻撃的な話題は避けたいと思うが、令和の時代、ここまで予測が付かない世界になるとは誰が予想したろうか。ワクチンが開発化されて沈静化しつつあると信じたいものの、マスクを付けて外出してても色々周囲の目線を気にせにゃならんのはちょっとねえ…10万円で少々金満状態に転じたので、グノーの「ファウスト」やパーセルの「ディドとエネアス」などといった、今まで聞いてこなかった名作オペラに浪費させてもらったが、こんな社会状況で呑気にCDなど聞いてる場合ではないのは言うまでもない。

服代とケータイ買い換えで給付金残りは使い果たしてしまうと予想されるが、昨日もファビオ・ビオンディの長らく入手できなかった盤をヤフオク!で見つけて落札してしまった。以前よりはるかに買い物上手になってはいるものの、好きなジャンルの商品となるとやはり目の色が変わってしまうのは仕方ないことである。やっぱバロックヴァイオリンはええわ~!!

ラインハルト・ゲーベル、アンドルー・マンゼと来たら必ず取り上げなきゃいけないのはこの人だろう。ファビオ・ビオンディ氏。最近は指揮者としても活躍してベッリーニやヴェルディにまでレパートリーを広げてますが、ある意味バロック演奏家というか古楽演奏界の代表的存在。癖が強いので全てを肯定することはできないが、ひねくれ者のようでいてお茶目、ファンキーかと思いきや優雅、大胆にして繊細という、古楽演奏家としての長所を存分に持っているのは間違いない、と思っている。あんまり宗教的なストイックさはないと思いますがそこは措いといて。ビオンディ、といったらヴィヴァルディの「四季」という位に定番化している存在ですが、かつてのイ・ムジチの演奏を無きものにするがごとくガムシャラな演奏スタイルは、当方あまり好きではありません。というかヴィヴァルディ自体が食傷気味なので、イル・ジャルディーノ、カルミニョーラ、昔のホグウッドといった定番演奏があれば十分なんである。

ビオンディと彼のバンドであるエウローパ・ガランテはネアカで「軽い」イメージが先行しているが、本当は表現力で聴かせる集団なんだよね~。初期のサヴァールやジェラール・レーヌと共演していた頃のビオンディは技巧は凄いが結構内向的で、ナイーブな芸術青年といった印象を受ける。ゲーベルやカルミニョーラの方がよほど明るいのである。

 

 ビオンディの演奏で結局素晴らしいと思うのはボッケリーニですね。5枚ほど録音してるはずだがほとんど持ってます。イタリア出身だがパリに留学しフランス風の音楽を完璧に身に付けた人。かといって形式ばったところは全くなく、この時代の作曲家にしては驚くほど自由なスタイルを持っている。この弦楽三重奏曲Op.47というのはボッケリーニ円熟期の逸品で簡潔にしてエレガントな作風を持っている。BGM的にも聴けるし、なにかウジウジと心の中の動揺が収まらないときに、この曲らを聴くと落ち着くというか。

初出盤を持っていますがエウローパ・ガランテとしてはかなり初期の録音で91年2月収録とある。だが未熟なところは全くなく、初期からグループの個性が確立しているようだ。独特のリズム感と鼻にかかったようなvnの音色が素敵ですね~。ボッケリーニの代名詞的存在であるメヌエットが6曲中5曲に現れ、メロディーも端正の極みである。自身が演奏するというよりは注文で書かれた作品のようで、チェロは控え目にベースラインを担当し、ヴァイオリンとヴィオラの親密な会話、といった印象を受けるのだった。もちろんビオンディの相方?であるバルトレッティ氏やナッデオ氏もいい味を出してると思う。初期のOp.10やOp.11ではくどい位に技巧を凝らしていたボッケリーニですが、この作品でそういった要素が見られるのはOp.47-6の終曲のみ。全編にわたってわびさび的な情感が支配する。かと言ってベートーヴェンやブラームスのように堅苦しい訳ではないのでご安心を…



本当は世相批評こそが当ブログのメインだと思っていたのだが、与党も野党も迷走状態、民主党がまた新たなキラキラネームの衣をまとって新党結成に走ろうとしてるとか、しょうもない話題ばかりなのであえて取り上げようとも思わない。東京だけでなく大阪も愛知もコロナ患者が激増してしまって、知事のスタンドプレーが何の役に立たないのも証明されてしまったし。東京「都」政というのが果たして効率的なのかも、特別区がある事により公務員の指揮系統がバラバラでかえってコロナ対応の障害となっているのも事実として、だんだん分かってきた。

大阪で今さら都構想をやっても非常事態に最適かどうか。予算は若干スリムになるだろうが、それ以上のメリットを感じないのが正直な所だ。いずれ野党内のパワーバランスにも若干影響を与えそうというか。