真夏だというのに全然そんな感じがしないね。ここ数年のうちでも過ごしやすさは一番かも。当方屋根は高いものの空調の全く無い部屋で過ごしているもんで、夏は結構キツいのである。恐らく数ヵ月中に首都圏に引っ越すと思われるので今だけの辛抱なのだが、東京の現在の惨状はねえ…

昨日も凄かったが、今日は過去最高の286人ですか。もはや言葉はない。絶句。元アナウンサーの丸岡いずみさんも感染してしまったようだが、最早有名人どころか一般の人々までわらわらと東京から「疎開」するような状況が始まっているかもしれない。もはや子供が学校を勝手に休んだとしても非難できないだろう。「ひるおび」等ファシズムを煽ったマスコミの連中も万死に値するが、やはり諸悪の根源は東京都政にあるというのが我が見方だ。こんな過疎ブログでだれも見てないとはいえ、我輩がちょっと前に予言した通りの展開になってしまった。東京ブラックホールという言葉が適切がどうかわからないが、あそこに長く住んでいるとマスコミの洗脳電波を受けやすく、知能が低下しちゃうんだろうな。元々外国から遮断された所にある街のため、徳川時代から支配には適した場所だったのかもしれないが。1400万人という過去最大の人口を抱えた巨大都市が、伝染病の流行によって再び衰退に向かう。これこそ歴史の必然であり、残念ながら誰が今後リーダーになってもこの流れを止めることはできないだろう。ちなみに日本全体で見ると人口のピークは1億2805万人(2010)で、この時の首相はみんな大好きw、鳩山由紀夫民主党代表でした!!小池と鳩山、性別こそ違うが、二人のパーソナリティは瓜二つである。

あまり物事を悲観すべきではない時なので、ひたすら次の戦いに向けて力を蓄えている最中だが、なぜか爽やかな音楽ばかり聴きたくなったので昔の古楽のCDを中心にこの時季にふさわしい物を探している。

そんな中久々に聴いて良いな!!と思ったのがこのCD。

 

 シュメルツァーのヴァイオリンソナタ8曲を集めた録音。5年前に買ってほったらかしてあったCDだが、これが中々すばらしいと言えよう。

アンドルー・マンゼという演奏家はバロックファンにとってはお馴染みで、90年代の古楽器シーンには欠かせない存在だったと思うのですが、2007年に突然42歳の若さで指揮者への転向を表明し、彼の得意としたバロックヴァイオリンの演奏は、少なくとも録音で言う限り二度と新作は望めなくなってしまったかも知れない。そんな中95年にレコーディングした「sonate unarum fidium」他の録音は非常に貴重。


シュメルツァーやビーバーは即興的な要素が重要、と書いたのは以前の通りで、ここに収録された曲集はジャズレーベルのECMからも録音が出てたりしていて(vnはジョン・ホロウェイ)、コレッリ以後の世代とは違った自由な浮遊感が最大の魅力。マンゼの演奏こそ結構まじめでクラシカルで、以前紹介したドイターの演奏の方が崩しが多い印象だが、アマティやガリアーノの貴重な楽器を思う存分歌わせ、まるで現代のヴィルトゥオーゾのように朗々と演奏するスタイルは、これはこれで悪くない。バッハでこのスタイルをやられると重ったるくてちょっと勘弁してよ、と思うが、初期バロックは人によってはへろへろとして掴み所がないと感ずる方もいると思うので、ある程度押しの強さも必要かも?何となくセットで語られることの多いシュメルツァーとビーバーですが、この二人は師弟関係なんですね。ハイドンとベートーヴェンと似たような所があって、素直な抒情と歌で聞かせるのがシュメルツァー、アクが強くて時代を超越したような巨大(ちょっと大袈裟でもある)な曲を作ったのがビーバー、というイメージだろうか。不思議なことにハイドン同様シュメルツァーの方が弟子より貴族的で高貴なイメージがありますが、実際はビーバーの方が貴族だという。17世紀はヴィオール属の楽器の天下で、ヴァイオリンはまだ野蛮な楽器と考える向きもあったとされている。そんな中ウィーンでドイツ人初の宮廷楽長に上りつめたものの、すぐに伝染病のペストで亡くなってしまい、残された曲はあまり多くないのがシュメルツァーなんである。コロナが大流行する現代にある意味ピッタリな作曲家かも?


曲も演奏もひたすら端正で楽しめました。ジャケ絵はここの5曲目に収録された「キリスト教徒の勝利」のモチーフを扱った絵画ですが、この曲はトルコ軍とオーストリア軍がぶつかり合ったという史実に基づいた描写音楽なのである。実際は上の絵画ほど派手な雰囲気ではないので結構失望(笑)するのだが、やっぱり初期バロックならではの味があって総合的に非常に楽しめるという内容だ。地味に主張しているナイジェル・ノースのテオルボもいい味出してます。