いさて、本格的に暑い時期になってきた。我が人生も現状打破に向けて半歩ばかり進んだ一日であるし、今日はゆっくりと休んで次の闘いに備えるとしよう。
いつもながらの選挙ネタ。
昨日は夜中に前原誠司氏が維新・小野を応援するという怪情報が流れたが、ツイッターの情報源を調べたところマジだった…なにか次の選挙へ向けてとんでもない事態が進行してる現れなのか?と思うが、色んな意味で民主党系人士の人間関係があぶり出される、面白い選挙戦かもしれない。今回の東京2020は。
そもそも前原氏の維新入りがあるとしたら相当なサプライズな訳で、今まで大阪都構想賛成で同盟を組む、といった段階から今回の東京維新の応援に至った経緯を、まず知りたいと思っている。第一小池さんが思いっきり現職で出ているというのに、かつて希望の党であんなに協力関係にあった仲間に裏切りのような形で弓を引くとは、誰が予想しただろうか。まだ山本太郎応援ならいつもの民主党系の内ゲバね、で納得するところなのだが…
演説自体は明日3日のみだろうが、前原氏の動機は未だもって分からないのでいくつかの説により推測してみたい。
①そもそも共産を中心とした野党共闘が憎い(打倒・宇都宮説)
②二階派と談合した小池サンが許せない(石破派黒幕説?)
③実は山本太郎やそのシンパを警戒している(財務省や連合黒幕説)
④本気で維新に寝返ろうと画策している(鈴木宗男、片山虎之助黒幕説)
うーむ、どれも前原氏の過去の言動からすると信憑性があるのだが、個人的には④の鈴木宗男人脈、ついで②の可能性が高いと思ってる。いくら宇都宮氏が嫌いだったとしてもそこまで得票するとは思えないし、本気で潰したいなら須藤や山尾、馬淵らと一緒に山本太郎を応援すれば良いだけの話で。国民民主党の一部議員との間にすら溝があるという事になってしまいます。ただただ反共を理由とした小野応援が事実ならば。
山本太郎の大量得票を嫌って連合の一部から4位の小野のテコ入れを要請されたという③の説はもっとも説得力薄いでしょうな。そもそも消費税減税でもなんでも票になるなら何でも乗っかるのが今の「連合」なんであって、れいわ新撰組との選挙協力の話もちゃんと進んでるはずです。よってボツ。
やはり東京維新の会の苦境を見かねて、前々からの前原支援者である鈴木宗男氏が裏で動いてるとする可能性が今んところ濃厚です。地味な熊本県人がどれほど得票するか謎ですが、小池がコロナで失態続きの神風も吹いており、少しばかり終盤戦は面白い選挙戦が見れるでしょう。
意味もなく写真を張り付けるが、昨日から今日にかけて垂れ流していた音楽はこれ。「パルティトゥールブッフ・コレクション」からの音楽を集めたCD。いやはや癒し系としか言いようのない音楽の数々にただただ感動。(ちなみにレゴブロックで作ったスマホ・タブレット立てを利用して撮影してますw)
全編「パッヘルベルのカノン」のようなシンプルなベースラインにメロディーが乗った曲ばかり、といえばそれまでですが、当方は即興の要素やノリ、が多分に要求されると思われる初期バロック音楽が大好きなんですよ。ヴァイオリンと通奏低音だけ、というシンプルな編成でも全然飽きないし、今まで多くの類似のアルバムを聴いてきました。ジョルディサヴァール一門の「オスティナート」、アレッサンドリーニの「1600」もド直球の初期バロックに特化した内容で、こちらも負けず劣らず素晴らしいとしか言いようがない!!
前にもほめたフロリアン・ドイター氏の演奏は最初聞くとややそっけない?印象を受けるのだが、だがそこが良いのである。何回も聴く内に心に染み入ってくる、そんな演奏。シュメルツァーのソナタの高音の美しさや、ベルターリのシャコンヌ等で見せる技巧の切れ味、どれもたまらんとしか言いようがない。
このパルティトゥーアブッフコレクションというのはなんだか分かりませんでしたが、直訳すると「練習曲集」くらいの意味のようですね。音楽好きの貴族が数人で合奏できるように、ルートヴィヒさんという人が100数曲集めて編纂した本のようです。ここに収められてるのは12曲のみ。シンプルすぎて作曲家不詳扱いとなってる曲も多いが、流行りの歌やコラールを利用して作ったという感じであり、わざわざアマチュアの作者が名乗るほどでもないという意味合いかも?中にはトラック9のようにバッタリア風の激しい曲もあってなかなか楽しませてくれる。ムジカ・アンティクワ・ケルン(通称MAK)の伝説のアルバムでシュメルツァーの「フェンシング指南」を聴いてこういう曲にハマってしまった我輩ですが、ドイター氏の師匠であるラインハルト・ゲーベルを多分に思い起こさせる演奏であります。と思っていたら解説もゲーベル氏が書いていたんだね。さすがaccentレーベル、としか言いようがない。いつぞやのOEHMSのcdと違い英訳もついており安心!!
とにかくパッヘルベルのカノンとジーグといった曲が好きならこのアルバムは皆気に入るかも知れません。下の「オスティナート」は似たようなコンセプトのCDですが、演奏スタイルは全然違います。聴き比べも乙なもんでしょう。