さて、6月になってしまった。世相は相変わらずコロナにてコロナってコロナちゃってるようだが、我輩が出来ることは限られており、精一杯目先の人生に注力し、悔いのない人生にして行くしかない。ファシズムの連鎖が5月中に途絶えなかったのは心外であるが、あと数日の辛抱と思い堪え忍ぶしかない。頭が本調子の半分しか回ってないと分かっているが、ひたすら日記やUSB 上の記録装置に脳内の情報をアウトプットしながら、何とか自分にとっての大事な事を失わずに生きているといって良いだろう。


さて、大河ドラマはついに中盤に入ったけど視聴率は安定してるようだね。めでたい。今回は桶狭間の戦いの前哨戦的な内容だったけど、web上で散々放送前から指摘されていた通り主人公の明智光秀の活躍を水増ししたかのような不自然さがあり、やはりというか本放送でも散漫さが目立ってしまった。貧乏暮らしが一向に直らない光秀に、妻の煕子さんが「ちゃんと働け~!」という感じで小言を言うシーンは、良いと思ったけどね。一応越前では寺子屋をして生計を立てている設定になっているが、現代の塾講師なんぞと同じで儲からないだろう。

やっぱり武士だから仕官するしかない、と決め朝倉氏の館を訪れる光秀だが、呑気に蹴鞠なんかしている殿の姿に絶望し、信長への熱い思いを高める‥‥という粗筋だった。

前から思っていたけど光秀と信長の関係は主君と臣下というよりはホモっぽい関係のように見える点が多々あり、やたら織田信長という人物を期待し、過剰に賛美し幻滅した結果が、本能寺の変につながったと勝手に思っている。染谷将太さんの雰囲気がいかにもそうした衆道的側面を連想させるのかもしれんが。とにかく最終回までの伏線も徐々に表れてきた、と言えるのかもしれない。

後半の家康と於大の方の感動エピソードが脚本家・池端先生の見せ場だったと思うが、あまり風間俊介さんの家康に慣れないうちから重要な話が展開してしまったので、正直頭を追い付かせるのが大変です‥。すでに桶狭間当時の家康(松平元康)は結婚し嫡男も生まれていたのだが、ここで描かれた家康はまだ子供びた感じの童顔の青年‥。狸じじいと言われる後年の家康と同一人物なのか疑う程ですが、周囲の人物に好意をもって迎えられる人たらしの一面も垣間見えた。東庵先生との将棋シーン、これも何気ない場面に見せつつ後半への伏線なんだろう。やたら葵・徳川三代の津川雅彦みたいな大袈裟なしゃべりをしていた堺正章にずっと違和感を覚えていたが、狸おやじ的な処世術を家康に教え込んだのが東庵先生、というのが脚本家の意図だったのかも。もしかすると来週以降、食あたりで急逝する展開かもしれんので注視しておこう。今川義元役・片岡愛之助さんの演技は残念ながらあまり好きにはなれなかったです‥。今回が最大の見せ場だったわけですが、敗軍の将として定着している一般的なイメージとは結構異なり、好男子・血気盛んという感じでしたが。
余談ですがこのシーン、民主党の玉木代表の武将コスプレCMを思い出したのは僕だけ?

 

 



ではまた。