忘れもしない、12月28日。
休みが始まって、夜更かしが始まった息子とは打って変わって、この歳になると、時間がくれば眠くなります。23時頃です。そんな遅い時間でもないんです。
先に一人で床につくことにしました。
実家初日なので、いつもは真っ暗にしないと寝れない私ですが、子供が寝に来た時困るだろうと思い、小さい電球はつけておきました。
横になり、ふと婆さんを思いました。
帰省できなくてごめんなー
会いたかったなー
死んでから1度も出てきてくれんなー
なんて1人ごとをぶつぶつ言っていました。
会えなかった悔しさと後悔から、涙がボロボロ溢れました。
すると点けていたいた、豆電球がフッと消えたのです。
客間なんて、そうそう使う頻度もないだろうし、多分、家を建て替えてから、電球交換なんかしたこともないだろうから、たまたま切れただけかもしれない…
と思いつつも、
「婆さん、いるの?」
と声を出し、起き上がり、周りを見回しても、気配は感じませんでした。
ただ、横になり天井を見上げると左角がぼんやり白っぽく見えていました。
婆さんの影?かなーと目を凝らしましたが、わかりませんでした。
続く…