「BG」と「アンナチュラル」ですね。
後、朝ドラと昼の「越路吹雪物語」。
BGはねぇ、もうツッコミどころ満載だし、一話でこれは面白そう!って思わせた伏線を全然生かさないキムタクに絞ったつくりでちょっと期待外れ。
あれだけの面々がいるんだから、全員のアクションシーンが欲しいし、菜々緒のドライビングテクニックも毎話見せてほしかったし、ボスとSPのつながりで一話ぐらい使ってほしかったし、その背景にキムタクのエピソードが効果的に絡んできたら面白いのに。
あの石田ゆり子の大臣は、いい味出してるのにイマイチよくわかんない絡み方。
あのわかんなさをもっと活かしてほしいし、政治家の正義みたいなもんも、個人の面子じゃなくて描いてほしい気もするって言うか。でないと救いがないでしょ、守ってる人の立場~、とか。
挙句、ほとんどいわくありげなボスの過去が語られないまま、腿撃たれて死んじゃったら、それはもう、きちんと伏線回収しないので、ビックリさせる路線。それは私から見ると、ストーリー作りの卑怯って言うか(;´Д`)。
全体通してのテーマがよくわかんないんだよなぁ。
キムタクの生きざまを描きたいのか、BGの仕事の意義を訴えたいのか、BGの連携を描きたいのか、政治家の汚さを訴えたいのか、それらを凌駕して何気ない日常を描きたいのか。
なんか、毎話、私の気持ちが不発なのです。
とはいえ、ロンバケ一生懸命見てたひとなので、のせられつつも、キムタクと山口智子の共演はちょっとうれしかったけど。
それに比べると、「アンナチュラル」は毎回完全燃焼。
こないだの話も面白かった。
火災のあったビルの最上階で10人くらいの人が亡くなって、ひとりが縛られていたらしい。でも実は…!って展開は、いかにもベタなように見えて、いろんなものを逆手に取ったつくりで、あっ、こういう正攻法も行くんだ、と思わせられた。
ああとおもわせてこう、とか視聴者を翻弄しつつ、さまざまキャラクターの様々な人間模様や事件が絡み合って、でも、主人公の石原さとみの信念が物語を支配する。
いろいろな破たんの予感を持たせながら、どう結末をつけるのか、最後まで目が離せなそう。
訳あり解剖医が二人。
それぞれに信念がある。
一人は親に道連れに殺されそうになり、ひとりは恋人を殺され犯人を追う。
今どき珍しくないありがちな女子でありながら、いい味を添える臨床検査技師。
影で、週刊誌のスパイとしてUDIの情報を売りながら、石原さとみの生き方に惹かれ、自分の人生を取り戻そうとする記録員。
すべてを包括して、深い過去を感じさせない所長。
胡散臭いジャーナリストたち。
ご都合主義のようで、どこか理解のある刑事たち。
謎の葬儀屋。
主人公を取り巻く家族たち。
すべてが密接に絡んで不自然を感じさせない巧みな脚本に脱帽。
毎回楽しみで仕方ない。
朝ドラは、今期はどうも退屈なお話。
今は、息子の家出だの障害ある恋だの、必ず受ける流れになっているので、視聴率も上がっているとおもうケド、どうもこのお話では、松坂君の使い方を失敗したような気がする。
藤吉さんは火野正平のような遊び人なのにどこか憎めなくて、この人のいうことには常人にはわからない重みがある、っていう感じがほしかった。
桃李君は真面目過ぎた気がするなァ。
「梅ちゃん先生」の時は、梅ちゃん先生の旦那で、蒲田の鉄工所の工場主がスゴクよかったんだけど。
「越路吹雪物語」は好きな大地真央のパートに入った。
けれども、その前の若いパートを担ってた瀧本美織がよかった。
彼女は朝ドラ「てっぱん」の主人公で、そのころもいいなぁ、と思ってたけど、今回は見事に宝塚の男役を演じていて、そういうイメージがなかったので、思わず「やるなぁ!」と思ってしまった(^^)。
この昼ドラ枠、前回の「トットちゃん」がスゴクおもしろくて。
「越路吹雪物語」も面白いけど、ちょっと及ばない。
話は変わるけど、先日の日本アカデミー賞。
旦那と二人で、固唾をのんで見守ったけど、残念ながら岡田准一は最優秀に選ばれなかった。
ここだけの話、菅田くんはアカデミー賞まで取れちゃったらヤバいんじゃないか?と、二人して、岡田くんか大泉君がいいと思ってた。
大泉洋は、水曜どうでしょうのスペシャルドラマから演技凄いな、と思っていたので、いつかとる人だと思う。
しかし、岡田くんに取らせてあげたかったなー(;´Д`)。
かれがV6あってこその今までの芸能生活があったのはわかるけど、今までの苦労を察するだけに、俳優一本だったら、二十代で賞をもらえていたような気がするんだよなぁ。
まぁ、二十代であまり成功しすぎるのも、その人にとってプラスになるかどうかは微妙だから何とも言えないけど。
うちの旦那は飲食業だからいろいろな話を聞いてくるけど、店によってはメディアに載るのをよしとしない店がある、って言う話に似てるな、と。
よく、雑誌とかに載って、ブームに乗ってお客の増えるお店がある。
けど、案外そういうお店が潰れてしまいやすいって話は一般には浸透していない。
お客が爆発的に増えるってのは、お店にとって、必ずしもプラスに働くわけでもないらしいのだ。
ということは、岡田くんは最優秀をとらなくても、優秀賞常連で毎年顔出したら理想的…?
来年も、日アカをドキドキ見守れたら、わたしにとってはとても幸せなのかもしれない。
散り椿が楽しみだなァ…。