羽生君がフィギュアで金を取りましたね。

世間はなんだか沸いてますが、私は長いこと男子フィギュアを見ていて、若干物足りないんだよなぁ。

羽生君のガッツと成績はホントに素晴らしいと思うし、快挙!って思うんだけど、彼の滑りはどうも私からすると、点を取るための滑りで心に迫ってくるものがない。

ステップになると、さすがにワクワクして見れますけど、ジャンプ飛ぶときはもう、成功するかどうかが気になっちゃって、スケーティングに酔うどころじゃない(笑)。

自分の好みはどちらかというと宇野君のほう。

彼にはちょっと舞踏の精神が感じられて。

 

私が最初に好きになった選手はフィリップ・キャンデロロでした。

彼は金メダルとる選手ではありませんでしたけど、観客の心をつかむのはこの上なく巧みな選手でしたねぇ。

エキシビジョンがものすごく楽しみでした。

観客席から飛び出して、サタデーナイトフィーバー踊ってくれた時とか、バックフリップや、うさぎ跳びみたいな奇抜なスケーティングで度肝を抜いてくれました。

競技では、ステップで魅せた三銃士が忘れられません。

彼のスケーティングには、映画みたいなドラマティックさがありましたねぇ。

 

他にも、日本の和太鼓を踊ってくれたカナダのストイコ選手や、スピンの美しいエルドリッジ、サラサラの金髪が印象的なプルシェンコ、王子様みたいなランビエール、文句なくハンサムでムキムキなブライアン・ジュベールなどなど、素敵な選手目白押しでしたけど。

やっぱり私がオンリーワンだと思うのは、高橋大輔選手ですね。

私基準ではけしてハンサムじゃないし、小柄で日本人体型だし、先に挙げた選手に比べると突出したものはないんですけど、スケーティングがとてつもなく情熱的でパッションがありましたねぇ。

とにかく、間断なく切れ目ない滑りで音もなくなめらか。

そして、もはや、スケートの枠に収まらない舞踏のようなスケーティングがたまらなく魅力的でした。

キャンデロロが映画のような劇的なスケーティングだとすれば、高橋大輔は舞台で情熱的な舞踏を見せられているような、そこには、単なる競技を超えた芸術がありましたよ。

あー、また白鳥の湖ヒップホップバージョンが見たい(*´ω`)。

 

そういえば、五輪の最中のツイートをのぞいてたら、王子(のような)ステファン・ランビエール、今はラトビアの選手のコーチですけど、ハンサムすぎて、選手よりむしろコーチに目が行ってしまった、みたいなつぶやきが散見されました。

ちょっと、岡田君に似てるというつぶやきも(笑)。

あ、ちょっとわかる。かも。

なんか、雰囲気がね(笑)。

 

浅田真央も、点数が完璧にとれているときより、ジャンプが不調になってからのほうが、私のうっとりするスケーティングでした。

より深みが出て、にじみ出てくるような何かが感じられるような素敵な滑り。

内心の葛藤や苦しみが、美しさになってにじんでたのかも。

羽生選手も、次のオリンピックあたりではジャンプだけにこだわらず、もっと、何かを表現することに腐心してくれたらもっと芸術的なんだけどな。

とはいえ。

彼の手足は長く、中性的な容姿は雰囲気ありますよね。

フリーは晴明でしたっけ?

あの世界観は好きです(*´ω`)。

でも、彼は中身はガッツの塊で、見た目に反してると思うんですよね~。

もっと男らしいスケーティングも見てみたい。

中性的な衣装ばかりじゃなく、パリッと大人の男で燕尾服なんかで滑ってくれないかしら?

今回のオリンピックは、フェルナンデスの大人な優雅さがとても好ましかったワタクシ。

四年後のオリンピックはどうなってるのかなぁ。

またもし、羽生選手が金とってたらすごいですね。

ていうか、彼ならまたやってくれるかもね。

この期待感こそが、羽生選手の持ち味なんでしょうね(^^)。