昼頃のニュースで、草津の白根山が噴火とのこと。びっくりしました。

草津は子供のころ、家族旅行でよく行った思い出の地。

家族旅行などそれほどいかない家でしたが、40代で亡くなった父との数少ない思い出があります。

白根山は1800年代からの記録にある限りでも、結構ちょくちょく噴火していますね。でも、たいていは小噴火で、一度、水蒸気爆発を起こした時、二人の犠牲が出ましたが、それが一番の被害だった感じ…。

今回は、陸自の訓練中に一人お亡くなりになったようで、噴石の降る中、自らも左腕を折った一般の生還者の語った話によると、重症の方の状態はなかなか深刻なようでした。

今回の噴火でも、数年前の御岳山の噴火時と同じく、噴石の被害が大きいですね。

そして泣きっ面に蜂の雪崩。まだ、被害の全容はわかりませんが、今後が気になります。

 

御岳山の噴火については、生還者の手記をいくつか読みましたが、死者50人以上を出した事故だけに、凄まじい体験記で、その人も一つ間違えば亡くなっていたような状況でしたね…。

趣味が悪いけど、こういった九死に一生を得た手記を拝読するのはなるべくしたいと思っていて。

何か自分の身に降りかかったとき、何も知らないよりこういう体験を知っていたほうが生き延びるチャンスが増えると思って、若いころから読んでいるんですが。

でも、その生死を分ける選択肢って、ほんと運に左右されることが多くて、そこで右を選ぶも左を選ぶも、運命としか言いようがない、と思う時もあります。

阪神大震災の時、一緒に行動していて一メートルも離れていなかったのに、ひとりは生き延び、ひとりは建物の下敷きになった例とか。

前述の御岳山では、生還者の一人は、噴石の直撃で左腕を失いながらも、周りの人に止血をしてもらい、自力では下山できないので、友人と携帯で話しながら氷点下の中救助を待って。

周りの人たちが息絶えた中、生き延びられたのは、彼女が日帰りでも必ず持ち歩くテントと防寒着のおかげだったといいますが、登山は少しでも荷物を軽くして上るのが有利な場合もありますし、なおかつ、彼女と同じ条件で、そこは身を隠す場所もなく、しゃがみ込むしかなく、噴石で亡くなってしまった人もたくさんおいででした。

 

ほんとバカなんだけど、映画「タイタニック」を見たときは、劇場で5回も見てるんだけど←、いつも、船が沈む瞬間、自分が生き残れるか息止めて数えてたりすることありました。

パニック映画とか見ると、必ず、自分だったらどうなるか、考えてしまいますねぇ。

「ボルケーノ」とか、「ダンテズピーク」とか興味深かったですね。

特に、「ダンテズピーク」はよかったので購入済み。

主演が、前007のピアーズ・ブロスナンでとてもファンだったってこともありますが、天災による被害よりも、その風評被害による経済的被害を考えてしまい、住民の避難が遅れたり、現代社会に警鐘を鳴らす内容もよかったし。結構おススメ。

でも、同じようなパターンの映画がすでに日本にはありまして。

「ダンテズピーク」は一つの田舎町の物語ですけど。

日本映画の「地震列島」は東京が舞台。

地震学者が「地震が来る!」と警告するんだけど、権力者は耳を貸さず、被害を拡大する、という内容なんですが、このパターンが同じ。

「地震列島」のほうが、より切ないです。これもおススメ。特撮古いけど。

何せ私が子供のころの映画ですしねぇ。

 

事故記録に目を通して自らの教訓とするのは、それでも、無駄ではないかもな、と思います。

例えば、日本でのことですけど、狭い地下のスナックが火事になり、たくさんの方が亡くなってしまったことがありました。

出口は引けば開くドアなのに、パニックになって、あとからあとから人が押すので、先頭の人はドアを開くことができず、結局、その火事になったお店にいた人十数人がみんな亡くなってしまったんです。

また、アメリカでのこと、広いダンスホールで数百人の人が集まって盛り上がっているとき火事になりました。やはり、パニックになり、火事で亡くなった人より、人に押しつぶされて亡くなった人のが多い有様でした。

切羽詰まったとき、求められるのは冷静さだと思います。

いろいろな事故の顛末を知っていれば、自分の冷静さに寄与するかもしれない。

避けられない天災と違って、人災はまだ防ぐ余地があります。

 

また、子供たちの安全にも少しは役に立つかもしれない。

たかがこんなこと、と思う些細なことが、大きな事故につながる事例をたくさん知っていれば、子供に注意してやることができます。

子供自身、そんなこと起こるわけがないよ、とバカにしつつも、やっぱり、知っている、知っていない、は大きな差だと思うんですよねぇ…。

白根山、噴火の規模も大きくなく、これ以上の犠牲が出ないことを祈ってやみません。