あら、今日はガウディ回の再放送か。

まだじっくり見れてないわぁ(;´Д`)。

 

明日のプロファイラーはクーデンホーフ光子さんでしたね。

ちょっと書いとこうと思ってて忘れてた。

彼女は、いわゆる日本人で公式に認められた国際結婚第一号の婦人です。

しかも、お相手は公式な外交官。

18か国語を操る、哲学を極めた超エリートの伯爵様です。

何でも日本赴任中落馬した際、光子さんが介抱したのがなれそめだとか。

光子自身も確か裕福な家の出でしたが、これはホントにシンデレラストーリーでした。

現地妻ではなく、ほんとに貴族の奥方として正式にオーストリア・ハンガリー帝国に嫁いでいったのですから。

嫁入りに際しては、日本の皇室もいろいろバックアップしたとか。

彼女が生きていた時代は、明治から第一次世界大戦まで、日本が国際社会の第一線でヨーロッパに力を持っているときだったので、日本政府の庇護も届いていたかもしれません。

第一次世界大戦ではイギリスの同盟国として日本海軍も地中海をめぐっていたのですから。

 

彼女がなぜ偉人に数えられるかと言えば、極東のアジア人だったにもかかわらず、夫亡き後、クーデンホーフ家の当主として一切を仕切り、7人の子供を育て上げ、特に次男が今のEUの思想を立ち上げた祖と言われるリヒャルト・クーデンホーフ・カレルギーだからなんですね。

彼はまだ、父のクーデンホーフ伯が帝国の駐日大使として東京に赴任中に生まれたので東京生まれ。幼名は青山栄次郎さんだそうです。

ただ、父の方針として子供たちは完全にヨーロッパ人として育っていますけど。

 

第一次世界大戦後、光子の属するオーストリア・ハンガリー帝国は瓦解し、彼女は財産を失い、慎ましい生活を送ることとなります。

彼女は、ご主人も含め、周りもいろいろ手を尽くして日本への帰国をおぜん立てしようとしましたが、なかなか果たせないまま、客死することになります。

客死とは正しくない表現かな。既に光子にとってはオーストリアこそが祖国になっていたのかもしれません。

彼女は、第二次世界大戦下でなくなります。

日本の敗戦を彼女が知ることは永遠になかったことになりますね。

のちに、晩年、日本を訪れた息子のリヒャルトは彼女の故国にどういった感想を抱いたでしょうか。

明日のザ・プロファイラーも楽しみです(*´ω`*)。