見に行きたいですね~。
12/8公開なのかな?
でも、旦那は「鎌倉物語」が見に行きたいらしい。
私は同じ原作者の「三丁目の夕日」が映画化されたときも思いましたが、原作とはイメージがちょっと違うのですよね。
子供のころ、父のビッグコミックをこっそり見ていて、連載されていた「三丁目の夕日」はおなじみでしたが。
ものすごく個性的な絵で、じんわりノスタルジーな話をしみじみ展開するのですけど。
よもやあの漫画が実写化されると思わなかった。
原作のビジュアル・キャラクターをそのまま映像化したのとは全然違う。
あえて言えば、宮崎駿における原作のハウルみたいな感じ…。
監督のイメージソースという立ち位置の原作。
ハリー・ポッターやロード・オブ・ザ・リングみたく、原作を忠実に映像化する方向とはまるで違うんだけど。
予告見る限り、あの原作でこういう映像を作り出すのがすごいって言うか。
山崎監督って、実写の監督というよりはアニメの監督のような気もする。
でも、私が興味あるのは「オリエント急行殺人事件」。
私、アガサ・クリスティーは大好きで、持ってない作品は戯曲を除けば数えるほどだと思うんですけど。
当然、この話もネタはばれてるんだけど(って言うか、世間の人もトリックは知ってますよね、おそらく)。
それにもかかわらず、ジョニー・デップをあの配役で映画化するってところが興味津々。
クリスティは、この作品、リンドバーグの息子連れ去り事件をヒントにして書いたと言われています。
リンドバーグって言うのは、「翼よ、あれがパリの灯だ」で有名な飛行家。
世界で初めて大西洋横断飛行成功して一躍有名になり、もてはやされましたが、一歳の長男を誘拐されて殺されてしまう悲劇でも知られています。
「オリエント急行殺人事件」の動機が、この実際の事件に非常に通じるものがあるんですよね。
乗客すべてが被疑者。
どう料理しなおすかがワクワクします。
数あるアガサ・クリスティーの作品の中でも、私は「終わりなき世に生まれつく」って言うのが一番名作だと思うんですけど。
これ、推理小説だと思って読まないほうがいいかもしれないけど。
でも、推理小説として、犯人と探偵と被害者が…(むにゃむにゃ)って言うのは当時革新的だったと思うし。
何より、すべてが終わった後に、主人公が思ったことが何より切なくて衝撃的。
推理小説じゃなくて恋愛小説の成分も強く、というより、人間の愚かさや悲しみが全部詰まっているって言うか。
これ、映画化してくれないかなぁ~(*´ω`*)。
日本版で岡田くん主人公で想像するだに楽しいんですけど。
誠実そうな恋愛する岡田くん、悪人面の岡田くん、物思いにふける岡田くん、そして、取り返しのつかない悲しみに打ちひしがれる岡田くん。
この役を演じられる人は、誠実さと凍るような恐ろしさと美しさを兼ね備えているべきだと思うんですよねぇ…。
映画化してほしいクリスティ作品。
私は聖書の死神の乗る馬をモチーフにした「青ざめた馬」、
マイフェアレディ的な要素もある「動く指」、
そして、スパイ的要素も強い「茶色の服の男」が見てみたい。
この辺は、誰が演じても面白い話だと思うんでなんでもいいんですけど、
いつか、見てみたいなぁ~(*´ω`*)。