明後日のゲストは、上野の科学博物館の副館長さん。

行きたいと思っていた「大英自然史博物館」展の解説をしてくれるらしい。

願ってもないことで(#^^#)、楽しみ楽しみ。

 

大英博物館はいつか行ってみたいと思っているところの一つ。

今回の博物館展の展示物は、大英博物館の別館であった自然史博物館が独立したものらしい。

もともとは、アイルランドの貴族がイギリスに寄贈したコレクションで、大英博物館の一部門として収集を続けるうちに手狭になり、「恐竜」の名付け親たるリチャード・オーウェンの後押しがあって独立した別館として自然史関係の標本が収集されることになったとのこと。

上野博物館のHPをチェックしてみると…。

呪いのアメジストが目当てで見に行きたかったんだけど(笑)、

有名な始祖鳥の化石やら、ダーウィンの進化論の根拠となるビーグル号探検時の貴重な標本をはじめ、キャプテンクックの収集品、リヴィングストンの収集した昆虫標本まであるとは!

虫の苦手な私としては、あんまり昆虫標本は歓迎するものじゃないんだけど、

アフリカ大陸を探検したことで有名なリヴィングストンの物語は子供の頃心躍らせて読んだだけに、感慨もひとしお。

また、南極大陸に露と消えた、スコット探検隊の資料もあるらしい。

イギリスのスコット探検隊はノルウェーのアムンゼンと南極点到達をかけて競争して破れてしまうんですが、この話、語ると長くなるけど、なんつーか、度を越した動物愛護精神が命取りになったっていうか…。やるせないお話です。それはまた今度。

ピルトダウン人の頭骨は、こないだ読んだ人類の歴史本にも出てきたけど、まだまだ分かっていない類人猿からの歴史の中で、一時研究を混乱させた歴史的贋作(笑)。

 

その他、ガラスで作られた超絶技巧の生物模型は一見の価値ありだし、大プリニウスの「博物誌」の古書はちょっと見てみたい。

大プリニウスとは、甥っ子を小プリニウスというんですが、古代ローマ時代の軍人で学者。

その当時の博学誌「博物誌」37巻を著した人で、ヴェスヴィオ火山の噴火で滅んだポンペイの話なんか読むとよく触れられる人なんだけど、火山の研究と人民救出のために現地に赴き犠牲になってしまう。

で、志半ばだった「博物誌」の続きは、小プリニウスが発行したとか。

この2000年近く前の書物が、15世紀にヨーロッパで活版印刷術がもてはやされるようになると盛んに印刷されて、世に普及したらしいんですね。

今回展示のものは、この15世紀あたり印刷されたものなんじゃないかな。

 

恐竜好きの私としては、リチャード・オーウェンは子供の頃よく読んだ本で親しんだ名前。

恐竜の研究はこの大英自然史博物館から始まったって言っても過言ではないかも…。

イグアノドンという恐竜では、最初、四つ足で、鼻の先に鋭い角がある、という復元だったものが、研究が進むと二足歩行で、角だと思われていたものは親指の骨だったことがわかります。

学問てものは、私にとって、よくできた推理小説みたいな感じで、解決した!と思ってもまだその先があって、いつまでも未解決で、探究し続けるもの。

定説は覆されるためにあるんですよね。

その手の本を読んでると、解き明かされていく謎にドキドキして、何度もあるどんでん返しにワクワクしてしまいますよ(笑)。

このリチャード・オーウェンも、イグアノドン研究で発見者として扱われることがありますけど、実際は、マンテル、という人が発見して復元してるんですよね。四つ足バージョンだけど。

さらに、実際は、このマンテルっていうお医者さんの奥さんが発見者なんだな。

この辺のいきさつも、すでに面白いんですよ。

 

日曜の夜、週初めの初めの一時間。

岡田くんがどんなお話を引き出してくれるのか楽しみです(*´ω`)。