今の旬。
世の中はアイドルの衝撃的な急死と、トランプさんと安倍首相のゴルフ会談が旬の話題ですが、私自身は、明日長女の受験なので、そっちで落ち着かない感じです。
うちに来てくれるダスキンさんも、ちょうど息子さんが同じ学校の受験なので、思わず「お互いがんばりましょう!」とか励まし合ったりして…(^^;)。
受験する本人たちも、落ち着かない気持ちなんでしょうけど、意外と表面的には淡々としています。
うちは併願なので、来週、二校目を受け終わるまで、落ち着かないで過ごすことになりそう。
あっ、受験終わったら、すぐ子供会のイベントがあるし、気が付いたら確定申告も済ませておかないと…!それが終わったら、子供会の総会に向けて資料を作らなくちゃいけないな。
もし受かったら制服三月中に作らなくちゃだよね…。
いろいろ考えだすと、なんだか心配になるので、目の前にあることを淡々とこなしていこう(^^;)。
今は仕事に集中しよう…。
 
しかしですね、日がな一日、家事以外の時間は絵を描いている、というのはかえって作業効率が悪くなる感じになってきたんですよね。
朝の家事を済ませて(今の時間)仕事、昼食して仕事、洗濯物畳んで仕事、夕飯の支度して、子供を習い事に送り出して仕事、迎えに行って、また夜食を食べる子供の世話焼いて仕事、どっかで風呂入って、夜半帰宅する旦那にご飯作って仕事して寝る、というサイクルで生活してたんですが、家事も仕事も、自分の中からなにか出ていくばかりの作業で、自分の中に何かを入れないと、なにかの刺激を受けないと、仕事もいいと思うものが作れない。
それで、絵を描いてる間、ドキュメンタリーやラジオなどで、音で情報を仕入れて脳を活性化。
疲れたら、岡田君のお写真眺めて、いい刺激をもらう(*´ω`*)。
なおかつ、旦那が帰って世話が終わったら、仕事もはかどるんですが、最近はあえて本を読む時間にあててたりします。
 
ゼロ戦の本を読み終わってからは、こないだ花展を見たとき、都美術館の売店で仕入れた「名画の謎」聖書編を読んでました。これ、すごく笑える本なんです。
が、じつは、日曜に、今年最後なんじゃないの?という旦那の日曜休みがあったので、仕事に後ろ髪魅かれつつ、次女と三女を上野国立科学博物館「ラスコー展」に連れてったんですね。
で、絵の刺激にもなりましたけど、やはり売店で購入した「ヒトの進化 700万年史」という本に夢中になりまして、ちょっと、名画はお預け。
私の中ではすっかり、人類史は400万年で止まってたんですが、新発見を重ねて700万年まで遡れるようになっていたとは。
人サイズの生物で、単一種類で60億以上の個体がいる種ってすごく珍しらしい。
人間って、白人黒人黄色人種、といろんな種類がいるようで、遺伝子的には一種類の生物なんですって。
かねてから人間って種を不思議に思っていたので、興味深く読了したいと思います。
 
そんな人間社会の中で、生物史とは違った「歴史」というものがあるわけですよね。
他の生き物にとっちゃまったく意味のないものかもしれない「歴史」ですが、この歴史を紡ぐって行為は人間特有のもんだと思うんです。
歴史を紐解けば、過去の人間たちの行いから、今の自分たちの立ち位置を確認したり、これからどうしていけばいいか、インスピレーションを受けることができたり。様々な示唆に富んでいる。
これを発信することも、受け取ることができるのも、人間ならではだと思うんです。
生物の進化は、いうなれば、そうなるべきだからなる、自然淘汰な部分が大きいのではないかと思うんですが、これだと、進化はゆっくり何万年もかけて進みますよね。
でも、人間は歴史を振り返ることによって、生物的に進化するというより、種として進化する速度を加速するような気がするんです。
今と昔の生活ってほんとに文明度に雲泥の差があるわけですから。
(とは思いつつ、一方で、人類最古の遺跡から、現代の都市とそれほど変わらない整備の跡とか見つけると、実はそれほど進化していないのかも、とも思いますけどね…(^^;)。)
 
さて、そんな歴史を振り返る作業を人間が社会的に行う上で、映画ってすごく有意義なものだと思うんですよ。
私が映画館で初めて見た邦画は「敦煌」でした。
敦煌っていうのは11世紀にシルクロードでにぎわっていた都市で、新興国家西夏に征服され、13世紀に西夏が滅び去ってからは忘れられた都となっていたんですが、20世紀に入って貴重な仏教経典が隠されているのが見つかり話題になったんです。
で、映画では、なぜその仏教経典がそこに隠されることになったのか、っていうスケールのでかい物語が展開するんですけど、今思うと錚錚たるメンバーですごい映画でしたが、高校一年生の私には「冒頭の三田佳子が美しかった!とにかく、主人公の佐藤浩市より西田敏行がえらいカッコよかった!あと、渡瀬恒彦がカッコよくてムカついた」という感想(^^;)。
でも、全く興味のない人でも、映画を見ると、その事象に対していやでも興味を抱かざるを得ず、積み重なれば、それは自ずと過去を振り返り未来を思い描くことに繋がっていくんじゃないかな。
 
岡田君は、そういう意味で、有意義な作品に出演して寄与していると思うんですよね。
天地明察や永遠の0、海賊とよばれた男に今夏の関ケ原。
だけど、なんか興味ない人は見に行かないってのが、この頃の映画鑑賞では顕著になっている気がするんですよね。
見たい映像は、ネットで探せばそれで足りてしまう人も多くなって、映画も、待ってればテレビでやるからそれでいいやって。最近はテレビ見る人も減ってしまって。
ただ、それは興味が多様化した上に、提供する側も多様化しているので、昔ほど人が集中しにくくなった、っていうの、あると思うんですけど。
その中でヒットする作品も、いつも見て思うんですけど、ものすごく優れているからヒットする、というわけでもないと思うんです。
興味なくても注目されると興味沸くっていう世の中の流れにうまく乗れるためには、作品の質とともに時と運も必要だと思うんですよね。
ヒットしない作品の中にも「これは!」という作品はたくさん存在しますしね。
沢山のお金をかけて映画を作る意義の問われる中、岡田君は難しいジャンルで闘っていると思います。
出る杭は打たれるし、岡田くんももてはやされる時期が終わって、これからさらに難しい時期になるんじゃないかと杞憂してます。
けれども、流行り廃りに関係なく、己のベストを尽くしてきた彼ですから、堅実で確かな仕事は再び認められると思います。
ずっと応援してますから、有意義な挑戦をこれからも続けていってほしいと思いますね。