昨夜は「嘘の戦争」の3話を視聴しました。
またも復讐成功ですが、刑事さん、いい人でした~。
復讐しつつ、自らの心の傷もいえるような展開、しかもそれが藤木直人の眼前で行われるところが面白かったです。
このお話、都合のいい展開も諸処あるんですけどね、枝葉のことなんで気になりません。
そうくるか!というお話の持っていき方が快感で、もっとやれ!って感じになるんですよね。
復讐相手のお嬢さんと恋愛、順調ですが(ここもお嬢さんが鈍かったり鋭かったり都合よかったりもするんですけど)、詐欺にかけつつ、思わず本音も漏らしてて、この二人の関係性は注目しちゃいます。
あと、意外な過去の明らかになった女詐欺師。彼女の切なさもたまらんです。
主人公の草薙君は相変わらず圧倒的な演技力でお話を支配します。
詐欺を働きつつ、動機が父親の尊厳を守るためだったり家族への切ない思いだったり、重い真実があるから視聴者がついてきます。
若い層もお年寄りの層も楽しいんじゃないかな、このお話。
 
ていうか、このお話の持っていき方は、往年の韓国ドラマを思い起こさせます。
私、GAOとかで配信されてた一話20分程度の韓国ドラマにハマって入れ込んで見てた覚えがあります(苦笑)。
「ピンクのリップスティック」っていうお話で、韓国で朝ドラだったのかなぁ。
お話自体は先も見当つくしセットも使いまわしっっぽくて大して意外性ある訳じゃないのに、毎回20分の中にきちんと山場持ってきてハラハラさせて見る人を飽きさせないストーリー展開が、つい、次回も見てしまう中毒性があって。
思えばこのお話も復讐劇だった~!
昔、家族ぐるみで受けた恨みを主人公が果たしていくという構図も同じ。
「嘘の戦争」はシリーズ2作目で、第一作「銭の戦争」は韓国ドラマのリメイクなので、韓国風に因果応報な流れをくむところがあるような気がします。
 
それにしても、草薙君に失礼だとは思いつつ、山場の演技で岡田君の顔がちらつきました。
草薙君は、「僕シリーズ」などそれまで演じてきた役柄のせいか、陽だまりのようなほほ笑みを浮かべつつ、迫力のある怒りやシリアスを示す演技のギャップに魅力を感じてました。
今はさらに一段進んで、さまざまな場面で惹きつけられる演技を披露してくれますが、この人の特性って、とことんいい人にも見えれば殺人犯にも見えるギャップにある気がするんですよね。
堺雅人も、穏やかに微笑みながら人殺せそう、って評されてたみたいですけど(笑)。
今回、山場の演技の時、あ、これ、岡田くんでも見たい、って思っちゃったんです。
「東京タワー」のときの黒木瞳に対する捨てられた子犬みたいな演技…。
彼女の都合に左右され、もっと俺を見て!って彼女に噛みつくところに、すごく傷ついてる青年の切なさが溢れてて魅力的だったんですが、その感じが、詐欺師してるんだけど、ホントは嘘つきたくない、って心情が溢れてるとき、岡田くんに似合うって。
なんだろう、岡田くんてナイーブな演技が特性の人じゃないですか。
でも今は、品のいい演技も貫禄ある演技も悪の演技もチンピラの演技も全部素晴らしい。
詐欺師、似合います(笑)。
 
旦那とつい、草薙君とキムタクと岡田君について考えてみて。
「A LIFE」で岡田君演じたら、キムタクと同じようなナチュラルっていうか飄々とした独特な演技は岡田君できないよね。
同じセリフ、同じ脚本でも、違う医者になるね。
でも、それはそれでありだね、まったく違うドラマになるけど。
「嘘の戦争」で岡田君詐欺師演じるの、ありだよね。
飄々としてるのは草薙君のがいいけど、悲壮感は増しそう。
草薙君は永遠の0の宮部できそうじゃない?
キムタクは無理だな。
いや、ありかな~?でも、最後死んじゃう役はなんかキムタクに合わない。
でも、「海賊とよばれた男」の国岡鐵蔵は、キムタクと草薙君にはできないね。
なんて結論でした。
あくまでうちら夫婦の勝手な話ですが。
あ~、早く、「追憶」の岡田くんも見たいな!
旦那がよく言います。
「岡田の演技は見てて飽きない」(←いつも旦那は岡田君のこと呼び捨て。何様…^^;)
見るたびスタンスが違うので、何みせてくれるかワクワクします。
 
急に思い出したけど、「エヴェレスト神々の山嶺」の岡田君の演技で魅力的だったのは、羽生に初めて会って「あんた、羽生だろ」てとこの表情と、写真を燃やしてそれまでの自分と決別するときの表情でした。
うん、エヴェレストは買う気なかったんだけど、買うか!
 
嘘の戦争、見ながらあしたの休日、どの映画を見るか相談してて、やっぱり「ローグワン」になりましたけど、その後の休みで「海賊とよばれた男」見に行こう、って話になりました(#^^#)。
楽しみ楽しみ~♪