今日は、朝からZIPでお茶目なマット・デイモンが見れてうれしい一日…(^^)。
グッドウィルハンティング、私は説明しずらいストーリーなんだけど、印象深い映画でした。
今は亡きロビン・ウィリアムス。素敵な俳優さんだったなぁ。私は大好きでした。
マット・デイモンは今までになかったアクション、が売りのボーンシリーズで一気に大好きになりましたが、本来は演技力見なくちゃね(^^;)。

なんだろうなぁ、私から見るとマット・デイモンと岡田准一ってちょっと似てる気がする。
役に対して妥協しないし、ナチュラルな演技もナイーブな演技も魅せてくれて、アクションで代表作を持ってるような。
岡田君のSPは何度でも見たくなりますね。
SPに出ていた野間口徹さん。今、ととねえちゃんでアカバネのやり手社員みたいな感じでご出演ですけど。SPでも、地味なのにできる実働エージェントみたいな、また、独特のいやらしさも健在でうれしいです。
12月公開の「海賊と呼ばれた男」では今度は岡田君の社員?
堤真一も含めて、SP以来の共演が楽しみです。
「海賊と呼ばれた男」の監督は「ALWAYS三丁目の夕日」「永遠の0」の監督ですけど、野間口さんが三丁目に出てたの覚えてなかったって…(笑)。
素晴らしい存在感のなさです。

日曜、岡田君のラジオ、「Growing Reed」を聞きました。
私、この夜中の12時から1時までの時間帯、バッチリ仕事が一番のる時間帯なので、旦那の食事に付き合ってなければ大抵聞いています。
うちの旦那は朝6時台に出てって、夜11時くらいに帰ってくるんですよ。
たまに遅くなると12時過ぎるんで、それでも困ったことにガッツリご飯食べる人なので、よく夜中に食事の用意をしています。
出来立ての食べたい人なので、簡単なものだけどそこから調理。
旦那はコックなので、料理の腕前は旦那のが当然上(笑)。
出来立てくらいしか対抗手段がありません。

今回のGrowing Reed、生駒芳子さんをゲストに日本の工芸品をテーマに語り合われてました。
うちがお茶とかお花やる家なので自然と日本の工芸品にふれる機会もあります。
楽しく拝聴しました。
カラーの南部鉄器。前にテレビで実際にフランスのご家庭で使われているのを見ましたよ。
すごくおしゃれでしたが、日本と使い方がちょっと違うような。
でも、手入れを間違わなければ、それこそいつまでも使える品なので、末永く楽しんでいただきたいと思いましたね。
うちにある茶釜でも半世紀たったものが大半で、たまに1世紀経つものもあったり、いいものは息が長いです。
生駒さんがラジオ中で「質を落として値段を落とすより、値段を上げても質を維持したほうがいい」というのは全く共感です。

日本て概ね、職人さんや生産者など、実際苦労している人への報酬がすごく少ない国だと思います。
実家は蒲田の近くにありますが、蒲田はそれこそ、世界にその人しかそれができない、的な職人さんが多くいらっしゃいますが、その技量が報われているとはあんまり思えません。
中間マージンとる人がもうけ過ぎなんだよね…、きっと。
でも、生駒さんのようにコーディネイトする人がもっと増えて価値を増してもらって、末端にお金が行くようにしてもらいたいですね。

日本人てすごく器用で文化的な性質があると思うんですよ。
明治維新で文明開化させてすぐ西洋諸国に追いついたのは、日本自体にそれだけの素養があったからだと思うんです。
高い識字率ににより、広い身分階層に知識の共有がありましたし、工業技術も西洋のそれとは違うかもしれないけど、形を変えてすぐ転用できるようなノウハウがあったのではと思います。
江戸時代だって、西洋式数学とは違う算術がしっかりと発展していました。(天地明察ね:笑)
また、好奇心旺盛で、前のことを活かしつつ、すぐ、新しいことを自分流に改良するのが得意です。
例えば、種子島の鉄砲伝来では、1年後には精巧な複製品で国産第一号の鉄砲を作り上げ、10年後には世界のシェアの半分といわれるほど大量の鉄砲が日本中に流通し、それが戦国時代で大きな影響を与えたわけですけど、果ては、ヨーロッパに逆輸入して出来の良さが評価されてますからね。
こういう日本人の特質は、ぜひ、今後も伸びるような社会でいてほしいと思います。

ラジオでは宝飾品の話も出てました。
私、宝飾品大好きで(^^)。
身に付けるのも好きですが、芸術品として鑑賞するのも、その歴史を調べるのも興味深いです。
タイタニックで主人公のローズはいいとこのお嬢さんですが、前衛的な趣味を持ち、きちんとした審美眼を持っていたように描かれています。
その小道具として象徴的だったのがアール・ヌーボースタイルの宝飾品の数々、印象画の絵画たちでしたが、この時代、ヨーロッパ芸術界ではジャポニズムが大流行だったのです。
ゴッホも浮世絵を油絵で模写したりしています。
ルネッサンスから遠近法などいかに立体を描くかを腐心してきたヨーロッパでは、日本の浮世絵や蒔絵に代表されるような二次元的な表現が、かえってとても斬新に思えたようなのです。
日本の文化は新しい風でした。

その頃のヨーロッパでは日本の芸術品や工芸品で成功する商人も多くいました。
そこから、今も続く宝石ブランド、カルティエでは、日本的なデザインや色彩感覚を取り入れ、近代的な宝飾品を数多く生み出しました。
それまで、価値ある宝石を飾るものだった宝飾品も、アール・ヌーボーやアール・デコにおいてはジャポニズムに影響され、宝石の価値ではなく、デザインに商品価値が生まれるという近代宝飾の元となっていったのです。

岡田さんが日本のブランドの一つで真珠の有名なところは?という問いに唸って「ミキモト!」と叫んでいましたが(笑)、カルティエやティファニーが真珠ビジネスで成功しているときに、それ以上の成功を収めたのがミキモトでした。
質の高い真珠の養殖に成功し、万国博覧会などで日本の宝飾品としてアピールを重ね、あっという間に世界の宝飾のトップレベルに到達しました。
これも、日本の高い彫金・鋳金技術があったればこそでしたよね。
不思議なことに、日本て弥生時代以降、指輪や腕輪など、宝飾品の歴史を持たない世界で唯一ともいえる民族なんです。
でも、技術がないわけじゃありません。
美しい刀の装飾や、お城の飾りの技術など、今、日本に沢山の外国の方が見に来るくらい、独自の発展を遂げた特筆するべきものなんです。

真珠って、カットしなくてはならない宝石と違って、できた瞬間から宝石なんです。
日本でも白玉と言って珊瑚や玻璃瑠璃と一緒に古来より珍重されてきましたが、西洋の方はこちらの思う以上に真珠にロマンがあるようなんですね。
シャーロックホームズでもアガサクリスティでも、必ず大粒の真珠の首飾りの事件がありますものね(笑)。
エリザベス女王も、かのダイアナ妃も、宝石より真珠がお好き、という話があったほど。
わたしはカットされたダイヤやエメラルドの方が好きですけどね、真珠産業は日本の大きな財産だということですね。
今は日本の真珠は様々な要因で低品質のものが多く、なかなか苦しい時代のようですが、再び高品質の真珠をたくさん生み出していただきたいものです。

毎週のグローイングリード、いろんな方のいろんな視点のお話が伺えて、それをうまく岡田君が聞きだしてくれるので、その美声と合わせて(笑)、とても楽しみにしています。
低いバリトンの声も魅力的ですが、ときに、ひらがなで表現したくなるような舌足らずのしゃべり方がなんともチャーミングです。