■スラムの教会
「あっ! 動いた!」
「もしも~し!」
間の抜けた呼び声に目を開けると、そこは廃墟と化した教会。
声の主はスラムの酔っ払い8番街で出会ったあの花売りだった。
大ナタを抱えたノースリーブの小男が天井を突き破って
落ちてきたというのに、ずいぶんと肝の据わった女だ。
魔晄の搾取により大地の活力が衰えているミッドガルにおいて、
なぜかこの地だけは多くの草花にあふれている。
どうやら教会の傷んだ屋根とこの草花がクッションとなって
クラウドは命拾いをしたようだ。
娘は名をエアリスと言い、
この5番街スラムで花を売って暮らしているという。
落ち着いた見た目に反して性格は積極的かつ天真爛漫。
ナイスバディでチキンハートのティファとは対照的だ。
てにをはを省いた緊張感のない喋り方と
サソリを乗せたような思い切った髪型が特徴的。
クラウドがとっ散らかした花壇をせっせと片付けるエアリス。
そこへ濃紺のスーツを着崩したチンピラ風の若い男が入ってきた。
男の名はレノ。神羅の手の者のようだが、目的はクラウドではなく
この花売りの娘らしい。これは間違いなく借金の取り立てだ。
デート1回を報酬にボディーガードを依頼するエアリス。
もちろんクールな傭兵クラウド様はそのような誘いには…。
交 渉 成 立
手下の神羅兵を従え二人を追い詰めるレノ。
クラウドはエアリスを引き連れ屋根裏から教会の外へと逃れる。
彼らは「タークス」という神羅の特殊工作部隊で、誘拐や暗殺など
神羅の裏の仕事を一手に引き受ける影のエリート集団。
どうやらエアリスが狙われるのも今回が初めてではないようだ。
彼らがどういった理由でエアリスをつけ狙うのかは不明だが、
レノがエアリスを「古代種」と呼んだ点は非常に気になる。
追っ手を逃れた二人はひとまずエアリスの住む家へと向かう。
■5番街スラム
五番魔晄炉ではぐれたティファ達のその後が気になる。
エアリスの家で一晩休んだあと彼女に7番街スラムまで
案内してもらうという話に一度はなったのだが、
エアリスの母エルミナから今夜のうちにこっそり発ってくれと
請われたので、部屋を抜け出し一人で7番街スラムへ向かう。
最短ルートを通ってきたにもかかわらず先回りされた。
ヤードラット星の出身かこの女。
結局エアリスと共に7番街スラムを目指すことになった。
★ステータス
クラウド … LV:09 HP:0339 MP:0069
エアリス … LV:05 HP:0232 MP:0052


