・はじめに
ハンドメイドのエフェクターや関連機材の製作販売をしているHF GUITAR EFFECTです。今回の記事では、センタープラスのエフェクターで使えるDCケーブルと9V電池スナップの紹介と極性変換についての解説です。
・極性変換DCケーブル
こちらはパワーサプライからの電源の極性を変換させるDCケーブルです。
オヤイデの線材とマルシン無線電機のDCプラグを使用しており、プラグのハウジングに文字入れをしています。
極性変換ケーブルとは
ここからは、極性変換ケーブルについて解説します。
極性変換ケーブルはセンターマイナスの電源をセンタープラスにすることにより、センタープラス仕様のエフェクターを作動させることができます。
センタープラスの電源をセンターマイナスに変換することもできるので、厳密に言うと製品としてはセンタープラスのエフェクターのためのものというわけではありません。どちらにも変換して使用できます。
電気はプラスとマイナスの2つがあり、機器がそれをどう受け取るかでセンタープラスとセンターマイナスという仕様が決まります。機械設計としては単純な物理的違いですが電気的な理論としては難しく、1つのエフェクター単独使用でも間違えた場合や、極性を間違えていなくとも極性の違う機器同士がつながった場合、機器は保護機能がないと、高確率で故障します。機器が壊れないかどうかは、保護回路や機能がどれだけ備わっているかによって変わってきます。
DCケーブルにはセンターマイナスやセンタープラスのどちらかの仕様になっているといった概念はありません。決定しているのはパワーサプライのほうで、DCケーブルは電源供給がセンターマイナスならマイナスを、プラスならプラスをそのまま送るだけです。
DCケーブル内部配線の2つの線を接続端子を交差させるように作ると、極性が変わるケーブルとなります。それによってマイナスだったものがプラス、プラスだったものがマイナスと極性が変換されることになります。
仮に間違えて違う極性の電源供給をした場合は、エフェクターやパワーサプライが故障する可能性があるので間違えて接続することは絶対にしてはいけないことです。
安全のためにHF GUITAR EFFECTの極性変換ケーブルは、プラグのハウジング部分にREVERSE POLARITYと記載してあります。レーザーによる文字入れなので消えることはありません。これで誰でも間違えずに済むというわけではないですが、何も記載していないとわかりずらいため大変危険です。また、複数の人が扱うような状況の場合はなおさら注意が必要になります。
この製品に限らず他の市販品も含め、極性変換ケーブルを使うさいは、間違えないようにするために何かしらのテープ等で目印を付けたりすると良いと思います。
使用するパワーサプライについて
極性変換ケーブルをパワーサプライで使用する場合、正しくアイソレートされた製品でないと不具合や故障する可能性があります。非アイソレートでも仮に4つのパワーサプライだったとして、4か所全部を極性変換した場合は理論的には問題ありません。(全部の箇所変換は違った形の問題点等が出てくるのであまりやらないほうがいいです。)一部だけ変換をして、プラスとマイナスが混在した状態になると、非アイソレートの製品では正常に使用することができません。
お使いのパワーサプライで極性変換ケーブルを使用できるかは、メーカーに問い合わせみてください。
以下は極性変換ケーブルを使用する際の注意点です。
もし、パワーサプライに極性変換ケーブルが使用できなかったり、不安であるという場合は、中継型の変換ケーブルとアダプターでエフェクター1台だけで使用することをお勧めします。
・市販の極性変換ケーブル中継タイプについての注意点
市場にある極性変換ケーブルという製品は以下の画像のように中継タイプが多いです。このタイプならではの注意しなければいけない点があるので記載します。
これは片側が中継型のプラグになっていて、通常のDCケーブル、あるいはアダプターのDCプラグに接続して使います。
結論を先に言うとデイジーチェーンケーブルでこれを使用し、そのときにセンターマイナスとプラスが混在した状態になるとかなり危険です。
デイジーチェーンに極性変換の中継ケーブルを接続すると、接続した箇所以降は極性が変わります。5個のデイジーチェーンだったとして、3つ目につけた場合、後ろの4と5も極性が変わります。よって3番目だけセンタープラスのつもりで使ったとしても、4と5もプラスになり極性が不一致となります。
次にその対策として、センタープラスのエフェクターを5番目にして、最後だけ変換したとした場合、すべてのエフェクターの極性は一致しているので平気なように思えますが、このようにしてもすべてのエフェクターに不具合が起き故障する可能性があります。パワーサプライも故障する可能性があります。壊れるかどうかは製品の設計内容によって違うので必ずではないのですが、いずれにしても絶対にやってはいけない接続の仕方です。
不具合や故障する理屈というのはかなり難しく、グランドを共通にしている状態で極性の違うものが混在すると、エフェクター回路の電圧がひっくり返ったり、要所要所でショートしたりと不具合が起きます。
デイジーチェーンのDCケーブルというツールは、ギターエフェクター関係で使われているくらいで、他の分野ではあまりないです。そのため、アマゾンや家電量販店での中継型極性変換ケーブルの商品説明でデイジーチェーンでの使用はしないでくださいといったことを明記することはないと思います。これはしょうがないことであり、そんな使い方をするとは想定していないと言えます。
しかし、それでは楽器メーカーや楽器店のほうはどうかと見てみると、こちらもほぼ説明はないようです。
あまり事故る人はいないと思うのですが、世界レベルで見ると、いくらか事故る人はいるだろうと思います。明確に誰かに教えてもらわないとほぼわからないことであり、自分で気づけるような内容ではないです。不具合が起きることまで気づいたとしても、理屈的な部分まではわからず何故ダメなのかまでは、普通は自身で答えを出すことはできません。よって不良品や設計が悪いと考えてしまう人もいると思います。そして正しく使えば使えるのに、使うのを止めてしまうというケースがあるかもしれません。
極性変換ケーブルというものは、いろいろと気をつけなければいけないことがあります。極性を間違て接続さえしなければ何も問題がないというわけでもなく、理論的にはいくらか複雑です。
・センタープラス仕様9V電池スナップ
続いてこちらは、9V電池の電源供給をセンタープラス仕様にする電池スナップです。センタープラスのエフェクターで使用できます。
オヤイデの線材とマルシン無線電機のDCプラグ、台湾のコンフォータブルエレクトロニックというメーカーの電池スナップを使用しています。
こちらの電池スナップもセンタープラス仕様とわかるようにレーザーで文字入をしています。乾電池スナップでも間違って一般的なセンターマイナス仕様のエフェクターに接続すると不具合や故障が起こる可能性があります。
この製品に限らずなのですが、エフェクターにおいてセンタープラス仕様の機材を使用するときは、アダプターもパワーサプライでも間違えないように気をつけましょう。
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