Tail of angel -1 | 青髭ラボ

青髭ラボ

宇宙の片隅でユンジェへの想いを(細々と)馳せています。
馳せすぎて文にしちゃいました。
そんな場所ですので、苦手な方はくれぐれもご注意下さいませ。



......Prologue



「おいユノ―!今日遊びに行こうぜ」


「悪い!今日用事ある!」


放課後、友達に声を掛けられたところをうまくかわしてチャイムが鳴ると同時に教室を出た。


いつもの俺なら当たり前のようにツレとダラダラ放課後を過ごしていた。


だけど今日は…というより、最近の俺は違う。


そう、俺はデートだからそれどころじゃないんだ。


「ふっふっふ」


約束の時間に遅れないように俺は待ち合わせ場所まで全速力で走りながらも自然と零れる笑みを手で隠しながら俺は走った。


「はぁ、間に合った」


時計を見てみると約束の時間の10分前。


よしよし。デートに遅刻は禁物だからな。


俺の高校は(非常にむさくるしい)男子校。


決まった時間、決まった車両に乗り込んで家と学校の往復の毎日。


学校に行っても男男男。


そんなんじゃ輝かしい高校生ライフが送れるはずもない!


だけどそんな俺たちの唯一の楽しみと言えば毎年開催される文化祭だった。


文化祭が楽しみというか、その時だけ他校の生徒も受け入れの許可が出る為普段触れ合うことのない女子たちがうちの学校に訪れるのだ。


それを俺たちは非常に楽しみにしていて、言わば俺たちの間では『文化祭と言う名の合コン』と呼ばれていた。


そこで彼女をゲットできれば万々歳。


暫くはみんなからヒーロー扱いされるのだ。


もちろん俺もやっぱり年頃男子だから彼女が欲しくて気合を入れていた。


俺の運命の人に出逢う為に…!


高校に入って以来、もう2敗している俺。


今年は最後の…最後の年!


今年こそは可愛い彼女をゲットして夢のような高校生ライフを過ごそうと、半年前から意気込んでいた。


その成果があってか出逢ったんだ…今まで見たこともないくらいの絶世の美女…!!!!


クラスの出し物で屋台の番をしていた時にやってきたその彼女。


白い肌にサラサラと風になびく肩程までの髪と伏せられた長い睫。


ぽってりとした桜色の唇が動くのを、ゴクリと生唾を嚥下して見惚れていた。


「ホルモン串2本…」


「は、はい!!」


そう、それが俺たちの初めての会話だった。





to be continued...