Present for... | 青髭ラボ

青髭ラボ

宇宙の片隅でユンジェへの想いを(細々と)馳せています。
馳せすぎて文にしちゃいました。
そんな場所ですので、苦手な方はくれぐれもご注意下さいませ。




「はぁ…………川ФД川」





もう何度目だろうため息をついたのは。


無意識で出てしまうため息に自分でもヤんなっちゃうくらいだよ。


はぁ…………。


どうしてかなぁ。


なんでこんなにうまくいかないもんなんだろ。


仕方が無いってわかってる。


俺たちが特殊な環境にいる限り、仕方のないことだってわかってるけど…


それでもやっぱり一目でも会って抱き締めて欲しいって思うのは、惚れた弱みなのかな…


……はぁ川Фд川


テレビの前で頬杖ついてボーっと愛しい人のドヤ顔を見るのも何度目だろう。


綺麗に整えられた眉。


男らしく刈りあげられた項と紳士的なヘアスタイル。


ぽってりとした唇に、薄く引かれたアイライン。


マイクを握るそのしなやかな指に凛々しい輪郭。


そしてカメラを追うあの流し目。


万人に向けられるこの眼差しに、何人の人が心を奪われたんだろう。


何を隠そう俺だってその一人だよ。


なんだかんだ言って、テレビの中のユノの視線に腰が砕けそうなんだ。


だけどね、ほんとのユノはこんなもんじゃないんだから。


もっと情熱的で、もっと性急で、鋭いんだから。


久しぶりに会えた時のあの力強く俺を抱きしめる腕。


俺の香りをめいいっぱい吸い込んで吐息混じりに『会いたかった』なんて言うんだから。


そしたらその一言で俺ももうどうにでもしてってなっちゃう。


手持無沙汰に携帯を手に取ってみたり置いてみたり。


しまいには飲みもしない癖にマグを唇に当てたままボーっとしてみたり。


ユノはほんとに罪な男だと思う。


もう俺たちが出会って、恋人同士になってから長い月日が経つというのに未だにこうして俺の胸のほとんどを占めるんだから。


会っていなくても、こうして思い出すだけでときめかせるんだから。


「あーー、うーー…」


テーブルに肘をついたままぐしゃぐしゃと髪を掻き乱して今にもこの部屋を飛び出してユノに会いにいきたくなる衝動を抑えた。


ただでさえ今夜は、今夜だけは会いたい。


別になんてことない日なんだけど、いつもと変わらない日なんだけど、それでも今日だけは『愛してる』って言ってほしい。


他の誰でもないユノに。


でも今夜は会えなさそうだ。


だって、ユノは生中継のテレビに出演中だから。


「はぁ…」


みんなの前で「ユノは俺のだ!」なんて叫ぶことができたらどんなに幸せなんだろう。


ユノの腕にしがみついて、一時も離れずに居れたらどんなに幸せだろう。


べつに周りに認めて欲しいわけじゃないし、公言したいわけでもない。


ユノのことだから、周りに言い寄ってくる人がいても持前の鈍感さで無意識にでも蹴散らすだろうし。


だけど、でも…やっぱり…ユノは俺だけのものなんだよ…。


普通の恋人たちのように「愛してる」って人前で言われることへの憧れがないわけじゃない。


俺たちは俺たちだけの時間を共有して二人だけで愛を育まなければいけないから、そんなことを思っていたって仕方がないんだけど。





今夜の放送は特番で、なんと深夜の0時まで行われる。


だからそれは必然的に俺の誕生日である今夜のうちにはユノの「愛してる」が聞けないことを意味する。


「まぁ…いっか、明日でも、明後日でも…」


そんなことを一人呟いた途端、なんだかじわりと溢れる涙。


「ふぇ…、ユノぉ、会いたいよぉ」


大きなテレビ、広い部屋、そしてその中央にあるソファに座って涙を流す俺。


なんて誕生日だ。


俺の気持ちなんて知らずに流れるテレビの音。


もうそろそろエンディングに差し掛かろうとしているのを見ると、0時も近い。


出演者たちが並ぶ中で一際目立って見えるユノの姿を、涙を堪えながらもちゃっかり見ちゃう俺。


それぞれのグループたちが一言ずつコメントをする中で、最後に二人の番がやってきた。


チャンミンが笑顔でコメントを述べ、ユノはその様子をうんうんと頷きながら聞いている。


チャンミンが言い終わる頃、二人揃ってカメラに笑顔を向ける。


ユノの笑顔が眩しくてまるでそこに居るようで、それだけで俺の胸はドキドキと高まった。


「ユノ…逢いたいよ」


届かない言葉をポツリと呟いたその時…








『愛してる』








心臓が止まったかと思った。


カメラに向かって真っすぐな瞳でそう言ったユノ。


「っ…」


ボロボロと涙が零れて止まらない。


番組が終わる瞬間、確かにユノはそう言った。


それは誰のための『愛してる』?


俺だよね。


俺って思っていいんだよね?


ユノの一言で会場を破らんばかりの歓声を最後に、番組は終了した。


信じられないと口に当てた手が涙で濡れる。


逢えなくたってこうして繋がってる。


何も心配なんていらないよね。


ユノのたった一言でこんなに幸せになれる。


胸が満たされて嬉しくて仕方がないんだよ。


どんなプレゼントもユノの『愛してる』には勝てやしないよ。




「ユノ…俺も愛してるよ」











****************




JJ Happy Birthday!!



ユノさん、JJの誕生日だということで感情高まってうっかり爆弾落としてくれないかな。


そして暴走したユノさんをチャンミンがギョッとして見ていればいいのに…。


昨日の夜は風船プレイでもしたんでしょうか!?


風船プレイ!次の課題にいたします!!