「だからだめだって言ったじゃん」
「だって」
「だってじゃないよ。昨日も怒られただろ」
「でも」
「ユノ…」
そう、今、俺はユノを部屋に引きずり込んで叱っている最中。
今日の番組収録を終えて、マネージャーの車で宿舎に帰宅した俺たちは弟たちをさっさと風呂に入らせて、チャンミンにお願いをして部屋を変わってもらった。
チャンミンは一瞬嫌な顔をしたが、帰りに楽屋からくすねておいたお菓子を渡すと枕だけを抱えて隣の部屋に入って行った。
「だめ。だめなもんはだめなんだって。今日も完全にバレバレだったよ」
俺がきつくそう言うと、ユノはしゅんと小さくなって項垂れた。
俺がユノに何を忠告しているのかというと、最近公私ともにエスカレートしつつある俺へのスキンシップ。
今日だって、音楽番組のトーク中、隣にいる俺の太腿を豪快に擦るどころか掴んで捏ね回す始末。
そこであからさまに拒否をするとそれもまた不自然だから、俺はなんとでもないような顔をしてその場をやり過ごしたけど、それ以降も無意識なんだろうかずっと太腿を撫でていた。
それがたまにきわどいところまで来るもんだから飛び跳ねたりなんかしちゃって、ユノより俺が変な目で見られたんだからな!
手はにぎにぎ、脚をさわさわ、腰をがっつり、そんな行動はもはや目に余るものだった。
幸い、ファンのみんなはユンジェと騒いでくれているから、それに乗じて冗談ぽく演出することもできるんだけど、最近のユノを見ているとファンたちも「あれガチじゃない?」と囁き出したからこれがまた厄介だ。
いや、みんなの言う通りガチなんだけど、でもやっぱりそこはいろいろな理由で隠しておかなければいけないところで…。
「わかった!?あんまり酷いと席変えてもらうからな!」
「でも…」
犬に叱る様に人差し指をさして怒っていると、しゅんとしながらも上目使いでユノがポツリと呟いた。
「でも…、好きだから」
「うっ…!」
お、俺だって心を鬼にして言ってるのに、
そんなこと言われたら決心が揺らいじゃうじゃん!!
ユノはたまに卑怯な手を使ってくるからまた厄介だ。
いつもはKYで猪突猛進で行き当たりばったりな性格をしてるくせに、たまに見せる巧妙な技に、俺は勝てた試しがない。
でも…だめだ!
「だ、だめなもんはだめだ!俺たちがこういう関係だってバレたら、いろいろリスクが伴うんだぞ!弟たちにだって迷惑を掛ける!」
「う…」
怯んだのはユノの方だった。
弟たちのことを出して自分を押し通すわけがないと知っている俺は、勝ち誇ったように腕を組んでユノを見下ろした。
「じゃ、じゃぁ!」
でも今日のユノはやたらと食い下がってくる。
ユノはぐっと立ち上がって、俺にズイと詰め寄ると今度は俺が少し後ずさりをしてユノを見上げた。
「安心できるものが欲しい!」
「は、はぁ?」
突然の言葉に眉を潜めてそう返すと、ユノは眉をキッと吊り上げて真剣な顔で更に俺に詰め寄った。
「別の仕事で離れてたって、収録中だって、思い出せば幸せになれるほどの強烈なモノが欲しい!」
ユノの言葉が全く理解できない俺は、ふんふんと鼻息を荒くして言うユノの顔を眺めながらきょとんとした。
「強烈な、モノ…?」
そう返すと、ユノがうんうんと全力で頷いた。
「それって…何?」
なんだかすごくすごく嫌な予感がするけど、それを聞かないことにはこの話しが進まないような気がして、恐る恐る聞いてみた。
するとユノはニコ―っと微笑んで俺を抱え上げてベッドにぼすっと落としすかさず俺を組み敷いた。
「な、なにすんだよ!ユノ!?」
「強烈なモノ作りだよ」
「だから意味わかんないって!!」
隣で弟たちが寝ているから、俺は極力声を押し殺してユノに抵抗をしたがユノはフンフン♪と鼻歌を歌いながら俺の服を剥いでいく。
あっと言う間に産まれたままの姿にさせられ、俺はにじり寄るユノから逃れる様に後ずさりをするがすぐに隅に追いやられてしまった。
「ジェジュン、ごめんね、先に謝っとく」
謝れると逆に怖いんですけど!?
「な・・・なにすんだよ!」
ユノがかちゃかちゃとベルトを外して前を寛げると、自らモノを取り出して顔の前に差し出した。
「ぁっ…」
それはすでに固くなっており、俺は恥ずかしさのあまりに顔を反らすとゆっくりと髪を梳かれた。
「ジェジュンア…」
うっとりとした目で見下ろされてそう囁かれて抵抗なんてできるわけがない。
俺だってユノのこと好きだ。
大好きだ。
ほんとならずっと手だって触れていたい。
だけど、そんなこと許されるわけがないからこうしてガマンも必要なわけで…。
でも、ユノが望むことならなんだってしてあげたい。
俺だって、ユノのためになんだってしてあげたい。
「んっ、ふぅ・・・ぁぁぅ」
部屋に粘着質な音が響きはじめたころ、俺は口の周りや首筋にまで唾液が伝う程ユノの怒張を咥えこんでいた。
口の中にも性 感帯があるんじゃないかって自分で疑いたくもなるほど、ユノのものを咥えるだけで俺自身も最高に感じてしまっている。
唾液が流れ落ちるだけでも身体を震わせて喜ぶそんなはしたない自分。
そんな姿や表情をユノに見られているというだけで増々興奮した。
「ジェジュンア、いいよ…最高に可愛い」
ユノの大きな掌で頭を優しく撫でられて、俺の胸はドクンと脈打った。
「あぁっぅ、ぅん・・・ゆのぉ」
「ふふ、ジェジュンア、こっち見て」
そう言われて咥えこんだままユノを見上げると、途端に視界が眩しく光った。
何がなんだかわからなくてきょとんとしていると、ユノが満足そうに携帯を眺めている。
「や・・・な、なに?」
呆気にとられた俺にユノが見せたのは、恍惚の表情でユノのモノを咥える俺の姿。
「ユノ!?」
それを取り上げようとするも、ひょいとかわされてしまうが諦めることなく携帯を奪おうと何度も試みた。
「こら!やめろって!」
「それはこっちのセリフだよ!何撮ってんだよ!!!」
色気もムードんもへったくれも無くなった部屋で俺とユノがバッタバッタと暴れまわるが、結局俺はユノに勝てるわけはなく、後ろ手に腕をがっちり縛られた形で勝敗がついた。
「くっそ・・・!覚えてろよ!」
腕を縛られたままベッドでうつ伏せた俺を見ながら、ユノがたまらないと言った表情で俺を見た。
「こうでもしないと暴れるから仕方ないとしても・・・それにしてもこういうのもそそるな・・・」
「バカ!何言ってんだよ!離せよ!バカユノ!!」
「だからごめんね、って最初に言っただろ」
「そんなの何の言い訳にもならないよ!バカ!」
俺が吠えると、ユノは人差し指を俺の口に当てて「しー」と言った。
「弟たちが起きるだろ。ほら、静かに」
そう言って俺の口を塞ぐようにもう一度ユノの怒張を口にねじ込まれて、俺の抵抗は甘い吐息に変わった。
「んっぁ、はぁつ・・・ぁぅぅ」
手が使えないから、舌と口全体で必死にそれを咥えることしかできず、俺は息苦しさに自然と涙が溢れた。
先ほどよりも唾液が零れて、きっととんでもない光景になってるんだろうなと頭の隅で感じていた。
パシャパシャその間もユノは俺の表情を撮っては満足そうに微笑み続けているが、自由にできない俺は抵抗すること自体諦めてしまった。
「ジェジュっ・・・っ、イく!」
ユノの怒張が口から引き抜かれて、そのまま顔を目掛けて欲望を放たれると部屋中に独特な匂いが充満する。
「んっ・・・」
若さ故に顔から滴る程大量に吐きだされた液は俺の顔を濡らし妖しく光っている俺の顎を掴んで、口に差し込まれた親指を食むと、またパシャという音が鳴った。
「やばいな・・・」
ボソっと呟いたユノのこんな行動は、今から起こる悪夢の序章でしかなくそれから俺はユノの「強烈なモノ作り」に散々付き合わされるハメになった。
縛られたままユノの上で揺さぶられる姿や、あえて言葉で言うのも恥ずかしいような恰好ばかり撮影されて全てが終わるころには俺は身も心も憔悴しきっていた。
「も・・・だめ、出な、い・・・」
最初こそ抵抗していたものの、痴態を写真に撮られるという体験になんだかんだで俺も興奮を抑えきれず・・・というか、ユノが携帯越しに俺を見つめているそんな状況に自ら乱れに乱れまくった。
一切の気力を失ってベッドに突っ伏していると、最後に一度パシャっと音がした。
「ふふ・・・こっから俺のがいっぱい出てる」
俺の蕾から流れ出る白いソレを、ユノが掬い取って尻に撫で付ける。
生ぬるい温度をダイレクトに感じて下半身をぶるっと震わせると自分の意思とは無関係にまた前のモノがゆるく頭をもたげた。
身体を反転してユノに向き直って自ら脚を開いてゆるく腰を動かせば、ユノが目を細めてほくそ笑み、俺を見下ろす。
そんな目線にさえ俺はゾクゾクしてもうどうにかなっちゃいそうだ。
『だめ』なんてただの言葉でしかなくて、『だめ』って言いながら暴かれることが何よりの快感。
それをユノも知ってるから、だから俺たちはこんな言葉遊びを一生やめられないんだ。
「ジェジュンア・・・もっかい、いい・・・?」
「んっ・・・ユ、ノヤぁ、だめ・・・」
それから数年後――――
ピロリン♪
「あ、ユノからメール・・・」
『ジェジュンア
俺は今日本にいるよ。
早くジェジュンアに逢いたい。
でもこれ見て頑張るから。
ジェジュンア、愛してる』
ユノからのこんなメールなんて珍しいと思いながらもやっぱり素直にうれしくて、俺は携帯を胸にあてて微笑んだ。
最近電話もメールも来ないから、忙しいんだろうなと思いながらもつい先ほどまで電話してやろうかななんて迷っていたところだった。
でも、ユノのこのメールで何もかもが一瞬で満たされる。
もう深夜だからきっと今は眠ってるだろうと思い、電話は控えようとそう思いながら、画面に映された『愛してる』の文字を指で撫でていると、何か添付されていることに気付く。
「・・・・・・・げっ!!!!」
俺の声に周りにいたスタッフがこちらを振返ったが、俺は急いでポケットに携帯をしまいこんでそそくさと部屋を出た。
あの日ユノが残した『強烈なモノ』は数年経った今もしっかり有効なんだろう。
離れているときは今でもこれを見ているんだろうと思うと、呆れるを通り越して笑いが込み上げてきた。
「ははっ・・もう、ユノったら・・・」
そして俺は壁にもたれて携帯をもう一度手に取った。
『ユノヤ
こんなの見なくたって、また今度新しいの撮らせてあげるよ。
早く帰ってきて。
愛してる』
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これぞ正しく THE ヤマなしオチなしイミなし
ちょっとした出来心で書きました><
ごめんなさいー!