「えーーーーーーっと、まず何から整理しようかな。」
とりあえずユノを部屋に閉じ込めた俺は学校に行って一目散に誰よりも早く帰ってきた。
学校に行っても一人部屋に残したユノが心配で仕方なくて授業どころじゃなかった俺は、体育の時間に何度もボールを顔面で受けた。
そして今に至る。
「な、なんでこうなったのかな?」
「わからない。俺も気づけばココにいた。」
「うーーーん…」
部屋で二人向かい合って座って考えてみるも、こんな怪奇現象は頭で到底理解できるものじゃなくて、なんでこうなったとか、どうすればいいかとか、考えるのも無駄な気さえしてくる。
「ココはジェジュンの世界なのか?チャンミンやユチョンやジュンスは?」
「ココには居ないんだ…ユノは前の世界のことちゃんと覚えてるの?」
「あぁ。覚えてる。ジェジュンとデートしたことも。」
ユノのその一言にドキッと胸が高鳴った。
しかしある問題が頭を過る。
「あ、でも俺、ゲームの中では女の子設定なんだった…」
「はは、そうだな。でも、予想してた通り、いや、それ以上だよ」
ユノは笑って俺を見つめた。
「すごく可愛い」
「や……だめっ!」
ユノが微笑みながらそんな事をさらっと言ってのけるもんだから、俺は両手で顔を隠してうずくまった。
ゲームの中で言われれば地団駄を踏むほど嬉しい言葉だけど、実際言われると腰が砕けそうになるから言わないで欲しい。
「だめ?なんで?」
ユノは悪気なく言ったつもりなんだろうけど、ゲームの中の感覚でそんなこと言われたら俺の心臓がモタないよ!
「や、だめ…なわけじゃないけど、あー、うー…」
でも実際に言われれば心臓が破裂して頭から花火が上がる程嬉しい。
今目の前にユノがいなかったらいつもの様にガッツポーズをして喜んでるくらいだ。
「ははっ、ジェジュンって面白いんだな。」
混乱しながら一人でバタバタと暴れる俺を見て目を細めて笑うユノを前に俺はヨダレが出そうだった。
「ジェジュン・・・よだれ・・・」
あ、出てたみたい。
それよりどうしたものか…ユノはこれからどうなるんだろう…
こんな夢みたいなことが起こってしまって、今後どうなるんだろう・・・
ぐぅ…………
ユノのお腹から派手な音。
「あっは、ユノったら。何か作ってくるから待ってて」
ユノでもお腹減るんだなと一人ほくそ笑みながら、ユノを部屋に残して簡単なご飯を手早く作り部屋に戻った。
「いただきます」
恋人に手作りの料理を初めて食べてもらう乙女ってこんな気持ちなんだな、なんて思いながら初めの一口を食べるユノを頬杖をつきながらドキドキして見ていた。
「……うまい!」
「ほんとにっ!?よかったぁ!」
姉たちからはよく料理を褒めてもらってたけど、やっぱりユノに言われると喜びひとしおで俺は手を上げて喜んだ。
「ははっ、ジェジュンってほんとに可愛い。一緒にいるとすごく楽しいよ。」
「え…」
ユノがスプーンを持った手の甲を口に当てながらはにかんで言うもんだから、俺は顔を真っ赤にして固まってしまった。
「でもほんとうまい。ここに来てこうしてジェジュンに会えてよかった。」
ユノのその言葉はすごく嬉しい。
俺だって、まさかユノに会えて、こうして同じ時間を過ごせるなんて思ってもみなかったから。
でもユノはどこか寂しそうだ…
「みんなが居なくて寂しい…?」
そう聞くとユノは顔を上げた。
「ジェジュンと居るのはすごく楽しい。だけど・・・やっぱりみんなが居ないのも寂しい、な。」
ユノは困ったような笑顔でそう言った。
俺もどうにかしてあげたい。
だけどなんでこうなったか検討も付かないからどうすることもできない…あと、正直、帰ってほしくない…。
「でもさ」
ユノの前でしゅんとしていると、前髪をといて俺の頬にそっと手を添えた。
「それ以上にジェジュンに会えて嬉しい」
やだ…そんな顔で言わないで。
まだ、心の中にブレーキを掛けてるのに…ユノはいつか元の世界へ帰っちゃうんじゃないかって………。
「俺もだ、よ・・・・・・・。ほ、ほら!ユノ食べて食べて!冷めちゃうだろ!」
空気を変える為に無理矢理明るく繕った。
その後ユノは全て平らげてお礼にと額にキスをしてくれたけど、どこまでも乙女ゲー仕様なユノに俺は鼻血が吹き出そうだった。
to be continue!?